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【沖縄知事選】普天間「県内移設」理解は困難 (2/2ページ)
民主党県連などが伊(い)波(は)氏を応援する姿勢を示したため、同党は県内移設容認派を擁立できず、自主投票としたこともあり、多くの政府・民主党幹部がコメントを避けた。
「努力したが、政府・与党の考えに合致する候補者がいなかった」
民主党の岡田克也幹事長は今月1日の記者会見で、こう言い訳した。だが、仲井真、伊波両氏がともに県外移設を要求する事態を招いたのは民主党自身である。鳩山由紀夫前首相が「最低でも県外」と公約し、いたずらに「沖縄の期待値を上げてしまった」(前原誠司外相)からだ。
首相と岡田氏はともに県内移設の実現に自ら泥をかぶる覚悟を見せなかったことになる。こうした政府・与党のチグハグな態度に、仲井真氏は強く反発しており、受け入れのハードルは極めて高くなりそうだ。
オバマ大統領が首脳会談で、菅首相に来春の訪米を招請したのは、それまでに普天間問題の決着を求める最後通告といえる。このまま膠(こう)着(ちゃく)状態を続ける余裕はない。(加納宏幸)