「ほおら、たんまりとお食べ」
あたしはいつものようにオキアミを海に投げ込んだ。
「魚はいいよねぇ、お気楽で･･････」
この独り言も日課のようなものだ。
でも、今日はいつもとは違う。

あたしは、ジョ・ホンゴ。
漁師ギルドから魚の世話を任せられているの。
魚は自由気ままに一生を送ることができてうらやましい。
あたしも自由に生きたい。あの冒険者たちのように。

昨日、それをママに話したら怒られちゃった。
ママから返ってくる小言はいつも同じ。
「自由ばかり求めてると魚になっちゃうわよ！」

その話を聞かせたら、変な冒険者は豪快に笑った。
この冒険者、上から下まで全部変。
顔も変だし、頭の帽子も変。サブリガ履いてるしハーネスを着てる。
「なんで自由ばかり求めてると魚になっちゃうんだろうね」
変な冒険者は、笑いでこぼれた涙を指でぬぐいながら言った。
「うん。それはね･･･」


昔、若いときのママは、ある冒険者に恋をしていたんだって。
彼は、自由気ままな典型的な冒険者で、
ママに毎日のように会いに来る日もあれば、
何ヶ月も顔を見せないときもあったんだって。

ある日のこと、彼はママに
「世界一綺麗な貝殻を拾ってくる」
そう言い残してそれっきり帰って来なかったんだって。

あとから他の冒険者に聞かされた話によると
彼はワインポートの近くの浜辺で死んでたんだって。
そして、その手には綺麗な貝殻の欠片が握られてたんだとか。

何日かして、ママは海を見ながら泣いていると
水面に魚が集まってきたんだって。
その魚たちを見てママは驚いたの。
なんと、魚たちの口には、
綺麗な貝殻の欠片がくわえられていたから。


ママに何度も聞かされた昔話を最後まで話し終えると、
変な冒険者は、しばらく考え込んだ仕草を見せた。
「よし、僕と一緒にワインポートに行こう！」
あたしはいきなりのことで言葉が出てこなかったけど、首を縦に振った。
初めての冒険！夢にまで見た冒険！


ワインポートの近くの浜辺に来た。
「君のママに綺麗な貝殻をプレゼントしよう。
そうすれば、きっと君が冒険者になることを許してくれるよ」
変な冒険者は言うと、砂浜をかけていった。
あたしは、何となくそれを信じてみようと思った。

日が傾き始めたころ、あたしの目に七色の光が飛び込んできた。
「あった！綺麗な貝殻♪」

変な冒険者もかけつけてきた。
しかし、その表情は穏やかではなかった。
「危ない！」
変な冒険者は、私を突き飛ばした！
そして、あたしの身代わりになって彼は倒れた。


数日が過ぎ、あたしはいつものように、魚に餌を与えていた。
「ほおら、たんまりとお食べ」
あたしはオキアミを海に投げ込んだ。
「魚はいいよねぇ、お気楽で･･････」
この独り言も日課のようなものだ。


「さあ、今日はどこに行こうか！」
変な冒険者があたしを迎えに来た。
これもいつものこと。

あたしは、ジョ・ホンゴ。
漁師ギルドから魚の世話を任せられているの。
でも、冒険者もしてるんだ。

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【反省会】
無理に短くまとめようとして、全体のバランスが悪すぎますね。
さらに表現が稚拙すぎます。これは私の能力の限界なので仕方がないところですが。
まあ、続けていくうちに良くなっていくことでしょう。
しかし、意外に時間がかかりました。これは毎日は無理だな～。
週一回くらいのペースなら行けるかもしれません。え？期待していない？