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Menou Eight (Cornelia) さんの日記
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エオルゼア秘話2(ヴァ・ナビヤノ編)
「あそこでゴロゴロしてウトウトしてると、すてきな夢を見るのにゃ。
お花の精霊が、いっぱい出てくる夢にゃ」
でも、ウチはまだその夢を見たことがないのにゃ~。
いつか見てみたいにゃ~。どんな夢かにゃぁ?

今日は、変な冒険者が訪ねてきたにゃ。冒険者ギルドの仲介で、
ウチの依頼を受けてくれるらしいにゃ。
「どうもどうも。冒険者ギルドから紹介を受けた者です」
「どうにゃ、あの花畑は。とっても綺麗なのにゃ。」
ウチはお気に入りの花畑を指差したにゃ。
変な冒険者はそれを聞いて眠そうな顔をしたにゃ。
なんだか失礼なやつだにゃ~。
「それで依頼の件についてにゃんだけど・・・ちょっと話を聞いてるかにゃ?」
変な冒険者は伸びをしているにゃ。こいつ本当に大丈夫かにゃ?
「う~ん?それでどんな依頼なんです?」
「沈黙の花壇に連れて行ってほしいにゃ」
それを聞いて変な冒険者は自信あり気に親指を立てたにゃ。
「了解!連れて行けばいいんですね!」




ウチと変な冒険者はキャンプ・トランキルに来たにゃ。
ここから北に向かっていくと程なくして「沈黙の花壇」にゃ。
「ここまで来たのは初めてにゃ~」
「そうなんですか?私はよく来ますよ」
この辺に詳しいなら、コイツ思った以上に強いのかもしれないにゃ。
ウチらは、森の奥に進んでいったにゃ。



「アノールにゃ!」
「こっちです!逃げましょう!」
変な冒険者は、ウチの手を引いて走り出したにゃ。
「に、にゃんで!?」
無我夢中で走っていたら、いつの間にか沈黙の花壇にたどり着いたにゃ。
「はあ、はあ、はあ・・・君、なんで戦わないのにゃ?その剣は飾りかにゃ?」
それを聞いて変な冒険者は呆れたように言ったにゃ。
「戦う必要なんてないですよ。目的は沈黙の花壇に連れてくることなんですから」
「に、にゃんと!?」
コイツ言うに事を欠いてにゃんてことを!
「じゃあ、最初から最後まで逃げるつもりだったのかにゃ!?
戦う気はなかったのかにゃ!?」
「そうですよ」
ウチは頭に血が昇ってきたことを自分でも分かったにゃ。
「逃げ切れなかったらどうするにゃ!戦うしかにゃくにゃい!?」
「そのときは私が引き付けますから、あなたは先に逃げればいいですよ」
変な冒険者は、そう言って笑ったにゃ。
ウチは呆れてものを言えなくなったにゃ。

「それよりも、なんでここに来たかったんですか?」
変な冒険者は、今までの口論がなかったかのように聞いてきたにゃ。
「にゃ?もうすぐお母さんの命日にゃ。お母さんが好きだった花を摘みにきたにゃ」
「えーっと、お母様は・・・」
「ウチが小さいときに死んじゃったにゃ」
変な冒険者は「すみません」と一言。黙ってしまったにゃ。
「それよりも、今日はもう疲れたにゃ。明日夜が明けたらお花を摘むにゃ」
変な冒険者は、うなずいて寝る支度を始めたにゃ。



夜、夢を見たにゃ。お母さんの夢にゃ。
遠い昔にお母さんに教えてもらったことにゃ。
「世界にいらないものなんて何もないのよ。
木も草も動物もみんなそう。みんな生きているのよ」
お母さん、そんなことは分かっているにゃ。
でも、アイツは、モンスターを怖がっているだけにゃ!
ウチはモンスターが嫌いにゃ!お母さんを殺したモンスターが嫌いにゃ!
ウチをかばって死んじゃったお母さんだって・・・!

そこで目を覚ましたにゃ。暗い夜にゃ。
横には変な冒険者が座っているいたにゃ。
変な冒険者は広い森の中の、せまい夜空を見上げて言ったにゃ。
「私はあるとき考えてしまったんですよ。あと何匹倒せばいいんだろうって」
「にゃ?」
にゃにを言っているのかにゃ?
「彼らは、我々の領域に滅多に入ってくることはありません。しかし我々はどうでしょうか」
変な冒険者は、腰に下げていた剣を手にとって続けたにゃ。
「彼らは守るべきもののためにしか戦わないと思うのです。
だから私は殺したくも、殺されたくもないのです」
変な冒険者は肩をすくめて自嘲気味に付け加えたにゃ。
「みんな生きてますから」
お母さんと同じ言葉にゃ。お母さんもウチを守るために戦ったんだにゃ。
あのアノールだってきっと・・・。



夜が明けて、花摘みを始めたにゃ。
ウチは摘み取った花をバスケットにのせながら言ったにゃ。
「悪かったにゃ。帰りも昨日の調子で頼むにゃ」
変な冒険者は嬉しそうに驚いたにゃ。



お母さん、ウチはお母さんが大好きにゃ。
お母さんが大好きだったこの世界も大好きにゃ。
木も草も動物もみんな大好きにゃ。
だから、これからは世界のすべてを好きになろうと思うにゃ。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
【反省会】
今回は前回以上に、雑な作りな感じがします。
文章だけは1時間弱でちゃちゃっと作ったものでしたので・・・。
どうしてもコツをつかみたくてもう1話作りたかったのです。

う~ん・・・変な冒険者がちょっといや~な感じだったり、
ヴァ・ナビヤノさんが意外と普通な感じになってしまいました。
世界観を壊してなければいいのですが・・・。
っていうか、最後は強引すぎにゃい?

次回は来週になると思います。次は誰を主人公にして書こうかな~。
そういえば、2回続けてミコッテですね・・・。どんだけミコッテが大好きなのかと。
嫁探しでNPCの女性ばかりと話していたので、実は魅力的な男性キャラを知りません。
ここは魅力的な男性キャラの調査から始めないといけないですね。次は婿探しか!?
下手ッピーでも頑張っていきますよ~。
コメント(13)
タグ [冒険]
投稿日時 : 2010年11月15日 03:33
この日記を削除しますか?

コメント
おはようにゃ、メノウさん。

憎しみからは憎しみしか生まれない。
大小違いはあっても同じ命、互いを大切にすること、とても大切なことなのにゃ!

・・・ところでひとつ、変な冒険者さんに聞きたいことがあるのにゃ。
自分にとってかけがえのない大切な存在、守りたい、守るべき存在が、自分に刃を向けたら、貴方はどうするにゃ?
どちらも「大切な命」、単純には答えられない、正解の存在しない問題だと個人的には思うのにゃ。
是非考えを聞かせて欲しいにゃ^-^
Efemera Revo (Cornelia) 2010年11月15日 09:36
変な冒険者のコスチュームがグレードアップしたのかダウンしたのか、
新しくなりましたね!!

いつかこの変な冒険者についても語られる日が来るのでしょうか?
いろいろすごく楽しみですっ
Ryuther Pendragon (Kashuan) 2010年11月15日 10:15
こんにちは。今回も深イイお話ですね。
前回はほぼNPC視点、今回は変な冒険者との掛け合いが多く盛り込まれた感じでしょうか?
他にもいろんな書き方を見てみたいです!
Sham Rock (Cornelia) 2010年11月15日 13:09
Efemera Revoさん
そうです。私が変な冒険者さんです。
即答します。相手の命を生かし、自分の思いも生かします。
Menou Eight (Cornelia) 2010年11月15日 20:03
Ryuther Pendragon様
変な冒険者さんは、言うなればフリーザの最終形態になったといえます。
Simple is best というやつですね。
スペック上では、界〇拳20倍のかめはめ〇にも耐えられるという話です。
変な冒険者について語られる日はくるのでしょうか・・・。
オフシーズンのスナフキンくらい謎でもいいのでは?(笑
今後もお楽しみに~。

Sham Rock様
深イイ話ですか。ナウイ言葉だ!
今回は単純に戦わない冒険者を出してみたかっただけです(笑
ちなみに変な冒険者は戦わないのではなく、弱くて戦えないだけですが!
次はどんな視点で書きましょうかね~。変な冒険者視点では
サイドストーリーというよりも、自伝みたいになりそうです・・・。
あ、私と変な冒険者は、同一人物ではないから、自伝とは言わないのか!
Menou Eight (Cornelia) 2010年11月15日 20:13
あの時のリーヴ景品、早速お気に召したご様子ですねw
今回のNPC視点での物語りも、一本取られたと思いました。
そうそう、上のコメントで思ったのですが、メイズ系のハットを被れば、スナフキンぽくなれるのでは?
Cupid Kewpie (Cornelia) 2010年11月15日 20:27
こんにちは!今回も素敵なお話でした(*´ω`*)
どうでもいいことですが・・・ミコッテってにゃーにゃー言うヤツもいれば普通の語尾のヤツもいますね。
生まれや境遇によって口調が変わってくるんでしょうかね。
Ukit Grey (Cornelia) 2010年11月15日 20:38
無益な殺生をせず。格好良いですよ。

木も草も動物もみんな生きている。と言いながらこれから実を結び子孫をのこすであろう花を摘んでかえってくるのは・・・つ、つっこんでしまった orz
何を大事にするか、まあ、立場の違いですよね。
それはそうと、故人を偲ぶのは、人だけなんでしょうかねぇ?
Rine Ivalice (Cornelia) 2010年11月15日 20:41
Cupid Kewpie様
なるほど。スナフキンっぽくなるかもしれませんね~。
でも、オリーヴ色でそろえたいところです。

Ukit Grey様
とりわけ、グリダニアには変な語尾のミコッテがおりますが、
方言なのか、それともカツ舌が悪いのか、よく分かりませんね(笑
生まれや境遇によるものである可能性が有力ですね~。

Rine Ivalice様
あああ!やっぱり種にしておけばよかった!
本当は最初は種だったんですよ。
でも、花壇に種を採りにいったら、
その花は枯れている必要があったので・・・
元に戻したい・・・でも、まあいいか(笑
そのうちにさり気なく訂正しておきます。
Menou Eight (Cornelia) 2010年11月15日 21:25
今回もなんといういい男「変な冒険者」。
「あのアノールだってきっと・・・」の辺りで胸がキュンとしてしまいました。
いいお話を有難うございます。
Early Bloom (Cornelia) 2010年11月15日 22:42
Early Bloom様
いい男の「変な冒険者」ですか~。
いい部分を変な部分で打ち消していますね(笑
アノールに胸キュンですね!冗談です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました~。
Menou Eight (Cornelia) 2010年11月16日 00:43
おはようございます。第2話があがっていたのですね。来るのが遅れてしまって、悔しいです。
読ませていただきました。楽しいですね、そして、グッときます。メノウさんのストーリーにはとても深いやさしさが込められているように思います。それを明らかな言葉で表さず、ストーリーの流れの中にそっと漂わせるスタイル、素敵ですね。僕は好きです。
日時をずらしてコメントをつけてすみません。第3話も、ぜひ読ませていただきます。
ほんとに感動しました。ありがとう。^^
Henri Charpentier (Saronia) 2010年11月21日 06:09
Henri Charpentier様
読んで頂きありがとうございました。
明らかな言葉で表さないのは、私の文章力が足りない部分もあるのですが、
思いを言葉にすることが照れくさいという理由もあります(笑
なので、出来るだけ遠回しにメッセージを伝えるようにしています。
今後も週一回くらいのペースで本シリーズを書いていきますので
是非お付き合い頂きたく思います。
Menou Eight (Cornelia) 2010年11月21日 06:19
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