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松坂ショック!“最大の理解者”が敵将に…

ブルージェイズの新監督就任が決定的となったファレル投手コーチ(左)は、松坂の最大の理解者だった
ブルージェイズの新監督就任が決定的となったファレル投手コーチ(左)は、松坂の最大の理解者だった
Photo By スポニチ

 レッドソックスのジョン・ファレル投手コーチ(48)がブルージェイズの新監督に就任することが24日(日本時間25日)、決定的となった。25日(同26日)にも正式発表される。松坂大輔投手(30)にとっても、07年の入団以来の指導者で最大の理解者でもあった同コーチの退団は痛手。新投手コーチと一から信頼関係を築く必要がある上に、恩師からライバルとなった指揮官率いる同地区のブ軍からは来季、徹底分析を受けることは必至だ。

 松坂にとっての恩師が、一転して敵となる。ファレル投手コーチの去就について、ボストン・グローブ紙はレ軍のヘンリー・オーナーの「ジョン(ファレル投手コーチ)が次のステップに進む時だ。彼は有能な監督になる。ブルージェイズはア・リーグ東地区で脅威の存在となる」とのコメントを掲載。米紙は一斉に同コーチのブ軍新監督就任を伝え、25日にも正式発表されるとした。

 ファレル投手コーチは松坂が入団した07年、時を同じくしてコーチに就任。投手部門をフランコナ監督に一任され、選手との対話を重視し、無理をさせない起用法で、レスターやバックホルツを球界を代表する投手に育て上げた。近年はオフになるたびに他球団の監督候補に名前が挙がるなど、球界内でもその手腕への評価は高かった。

 そんなファレル投手コーチの流出は、松坂にとってもショックは大きい。これまでも「年を追うごとに信頼関係が築けてきた。今は自分のやろうとしていることを理解してくれている」と口にしていた。入団当初はブルペンでの球数制限などがあったが、今季はシーズン終盤に3日連続でブルペン投球を許可された。松坂の調整、取り組み方を誰よりも理解していたのが同コーチ。チェンジアップに苦しんでいた際には、人さし指と中指の間からボールを抜く投げ方を教わり「本当にありがたい」と話していた。

 松坂は今季9勝に終わり、2年連続で2ケタ勝利を逃した。6年契約の5年目となる来季は、結果を残せなければ契約満了を前に放出される可能性も秘める。その勝負の年に、新たな投手コーチとの間で調整法のすり合わせや、関係構築を一から図る必要に迫られる。さらに通算で6勝1敗、防御率3・80と得意にしていたブ軍から徹底解剖を受ける可能性も大。今季までの恩師が指揮官として座る、相手ベンチとの戦いも待つ。チームは地区3位に終わり、プレーオフ進出を逃した。世界一奪回へはヤンキース、レイズだけでなく、ブ軍も強力なライバルとなる。

 ≪新投手コーチは?≫レ軍の新投手コーチ候補に、アスレチックスのクリス・ヤング投手コーチが浮上した。同氏はこの日、ア軍の契約延長オファーを断り退団が決定。地元サンフランシスコ・クロニクル紙には「球団には選手時代から27年間お世話になってきたが、違う方向に進みたいと思った」と語った。04年からア軍の投手コーチを務めた同氏は若手育成に定評があり、今季チーム防御率3・58はリーグ1位。レ軍以外に、ダイヤモンドバックスも興味を示している。

 ≪18試合で対決≫来季レ軍とブ軍の初顔合わせは、4月15日(日本時間16日)からボストンで行われる4連戦。ここで松坂が、ファレル新監督率いる相手と初対戦となる可能性が高い。年間では18試合が予定されており、最終対決はボストンでの9月13日(同14日)からの2連戦。ちなみに今季の直接対決は、12勝6敗でレ軍が大きく勝ち越し。一方のブ軍は地区4位に沈むも、85勝77敗で勝率・525と2年ぶりに5割を超えた。

 ◆ジョン・ファレル 1962年8月4日、米ニュージャージー州生まれの48歳。オクラホマ州立大を卒業し、84年にドラフト2巡目でインディアンスに入団。メジャーでは8年間で通算36勝46敗、防御率4・56。タイガース在籍時の96年に引退した。01〜06年は古巣イ軍の育成部長として若手指導を手掛け、07年にレッドソックスの投手コーチに就任。投手陣に関する全権を任され、07年の世界一に貢献した。

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