「本当に戦争が起きると思っている」
衝突から数日経ち、北朝鮮による砲撃の詳細が明らかになってきたが、当初「砲撃」とされてきたのが、どうやら「ロケット弾による攻撃」、それも大量殺傷用の多連装ロケットであることが判明した。
また、衛星位置確認システム(GPS)を活用して砲射撃の正確度を高める方式を採用しており、当初から民間人を含む無差別攻撃を計画していたものとされる。この方式は、金正日の後継者として登場した金正恩の提唱した戦術といわれおり、今回の軍事行動が最高責任者の指示のもと遂行されたと見る、1つの証拠となっている。
現在北朝鮮国内では、全軍に非常警戒態勢が発令されており、各部隊では外出が禁じられ、外部勤務に動員されていた軍人らも、続々と部隊に復帰しているということだ。
元軍人の脱北者で構成された団体「北韓人民解放戦線」のチャン・セユル参謀長は、北朝鮮内の情報筋の言葉を引用し、
「最高司令部報道を聞いた北朝鮮の軍人らは、今回の砲撃で本当に戦争が起きると思っている」
と伝えている。
こうしてみると、日本にとって「最悪のシナリオ」が、現在まさに進行しており、このまま行けば近い将来、極東アジア全体が中国と北朝鮮の属国化する可能性が高いのである。
喉元に突きつけられた剣を、どうやって振り払うのか、われわれ日本民族は国家存亡の危機に立たされているといえるだろう。
参考資料:『産経新聞』(10年11月23~26日付)、『ワールド・ウェルス・レポート』(メリルリンチ・グローバル・ウェルス・マネジメント)など
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