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【政治】

防衛省、陸上総隊司令部創設へ 方面隊との調整機能強化 

2010年11月28日 02時02分

 防衛省は陸上自衛隊の調整機能を強化するため、全国に五つある陸自方面隊の上部組織として「陸上総隊司令部」を創設する方向で最終調整に入った。制服組トップの統合幕僚長との間で各方面隊との調整を図る。政府が来月10日に閣議決定する予定の「防衛計画の大綱」に盛り込む方向だ。複数の防衛省・自衛隊関係者が27日、明らかにした。

 現在の5方面隊のうち、朝霞駐屯地(東京都練馬区)に総監部を置き関東の防衛を担当する東部方面隊は廃止。代わりに陸上総隊司令部を置く。東部方面隊の第1師団(司令部・東京都練馬区)を「首都防衛集団」として改編し、首都中枢を狙ったテロ、ゲリラ攻撃に対処する独立部隊に格上げする構想だ。

 政府内には「組織の部分的な手直しにより、人員削減に向けた大幅な組織改革論に終止符を打つ狙いが透けて見える」との批判もあり、新大綱にどこまで具体的に明記されるか不透明だ。

 関係者によると、陸上総隊は防衛相の指揮下で首都防衛集団と4方面隊の運用調整に当たる。陸上幕僚監部は「機動的に対処する目的」と説明。ただ当初目指した指揮権付与をせず、東部方面隊を除いて各方面隊組織のスリム化も図らない見通しだ。

(共同)
 

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