(cache) 与党気分封じ「戦う野党」へ 自民がディベート講座 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 与党気分封じ「戦う野党」へ 自民がディベート講座

     自民党が「戦う野党」を目指し、国会議員を対象に「ディベート能力開発講座」を始めた。国会論戦で「いまだに与党気分が抜けない」(幹部)議員の“体質改善”を狙うが、講座の趣旨を疑問視する声もあり、奏功するかは未知数だ。

     旗振り役の石破茂政調会長は25日の第1回講座で「与党時代は『よいしょ』質問でよかったが、来年の通常国会は真剣勝負だ」と決意表明。今国会は中国漁船衝突事件での対応をはじめ菅政権に“敵失”が続き、追及する材料には事欠かなかったものの、論戦で政権を追い詰めることができなかったとの反省もある。

     講師の北岡俊明・日本ディベート研究協会会長は仙谷由人官房長官の答弁に言及。「得意の法律論に持ち込まれ質問者が撃破されている。仙谷氏が苦手と思われる経済論で攻めるべきだ」とアドバイスした。

     ただ参加者は林芳正元防衛相ら閣僚経験者を含め約40人にとどまった。自民党はじめ野党で26日に仙谷氏の問責決議を可決したこともあり、若手からは「ディベート技術は個人で磨ける。党としては、ねじれ国会を生かした戦略を練る方が大事だ」との声も聞こえる。

      【共同通信】