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【衝撃事件の核心】バイト帰りの女子大生に一体何が… 手がかりなく捜査難航 島根女子大生遺体遺棄事件 (4/4ページ)
このニュースのトピックス:島根の女子大生遺棄
浜田市内の量販店店長が明かすように、捜査本部は遺体が見つかった当初、平岡さんの交友関係を中心に不審人物の洗い出しを進めた。一時的に連絡が取れなかった人物などもいたようだが、それらは捜査線上から消えていった。
姿をくらませた犯人。だが、その手口や行動から、少しずつではあるが犯人像が浮かびつつある。
失踪前日の10月25日夜に母親と交わしたメールでは、何も問題がある様子はうかがえなかったという。平岡さんがバイト先を出た前後に退店した店員ら女性2人も、不審な人物や車両には気づかず「異変を感じなかった」と証言。平岡さんを知る県立大3年の女子学生(20)も「平岡さんは他人とトラブルを起こすような学生じゃない」といぶかしがる。犯人は行きずりに、平岡さんを連れ去った可能性が高まっている。
遺体の状況が犯人像を物語ることもある。切断された遺体には、生前のものと思われる傷もあった。遺体は無造作に山中に放置されており、埋めるなどして隠そうとした痕跡もなかった。
捜査本部は、浜田市と近隣にあるホームセンターなどに捜査員を派遣し、刃物類の購入履歴を捜査。レンタルビデオ店に対しては、ホラー映像関連を中心に「最近1カ月で延滞している顧客がいないか」「貸し出しリストを提出してほしい」などと要請し、不審なレンタル客がいないかどうかのあぶり出しを進めている。
平岡さんの両親は告別式に際し、「今も気持ちの整理がつかない」と動揺が続く心情を明らかにした。めぼしい物証はなく、捜査は長期化の様相も呈してきたが、捜査幹部は「まれにみる残忍な事件。本人や両親のためにも絶対に解決しないといけない」と力を込める。