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【衝撃事件の核心】バイト帰りの女子大生に一体何が… 手がかりなく捜査難航 島根女子大生遺体遺棄事件 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:島根の女子大生遺棄
あと少し暗い夜道を我慢すれば、学生寮が見えてくる−。10月26日夜、アルバイトを終え、こんなことを考えながら家路についたのかもしれない。この夜から忽然(こつぜん)と姿を消した島根県浜田市の県立大1年、平岡都さん(19)はその後、遠く離れた広島県内の山中で見つかった。遺体が切断された、変わり果てた姿だった。ボランティアサークルに所属する真面目で快活な女子大生の周囲にトラブルは浮かび上がっておらず、有力な目撃情報や遺留品もない。「犯人につながるものが出てこない」。捜査関係者には焦りが募っている。
断たれた国際ボランティアの夢
「『無事に帰ってくるんじゃないか』という期待を持っていたのですが…」。平岡さんを指導していた県立大の男性教授(46)は、絶望感にうちひしがれている。
西中国山地国定公園の一角、新緑と紅葉が美しく、「雪霊水」と呼ばれる名水が採取できることでも知られた臥龍(がりゅう)山(北広島町)の山頂付近で、平岡さんの遺体の一部が見つかった。失踪(しっそう)した日から11日後の11月6日。父親が行方不明の娘の手がかりを求めようと、香川県から浜田市へとビラ配りへ向かう途中のことだった。
中学生のころから「海外でボランティア活動をしたい」と夢に描き、親元の香川県坂出市を離れて国際交流の盛んな島根県立大へ進学。大学では貧困や飢餓にあえぐ開発途上国への援助を目的とした国際ボランティアサークルに所属し、募金活動にも積極的に参加するなど、充実したキャンパスライフを送っていた。