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【衝撃事件の核心】バイト帰りの女子大生に一体何が… 手がかりなく捜査難航 島根女子大生遺体遺棄事件 (3/4ページ)
この後、平岡さんはまっすぐに帰宅したのか、あるいはどこかに立ち寄ったのか。一体、どういうルートで帰宅したのだろうか。「昔風に言えば、神隠し」。捜査関係者がこうこぼすほど、その後の平岡さんの足取りは分からない。
バイト先から学生寮へは、南へまっすぐ住宅地と山道を抜けるのが最短で、平岡さんもかつてはこのルートを使っていたらしい。「暗くて人通りがなくて、車道も曲がりくねった危険な道。男の僕でも怖かった」(県立大1年の男子学生)という道のりで、平岡さん自身、家族に「ちょっと気味が悪い」と漏らしたことがあったという。
しかし、このルート上で平岡さんの目撃情報は寄せられておらず、不審な出来事もない。一方、学生寮とはまったく違う方角で「よく似た女性を見かけた」という目撃情報も浮上している。
「午後9時半ごろ、しま模様のような柄が入った服を着た小柄な女性を見た。1人で駅の方へ向かって歩いていた」。バイト先から東へ約1キロ離れた国道の工事現場にいた警備員が、JR浜田駅方面へ向かって歩く女性を見かけたというのだ。
駅前には県立大へ向かうバス乗り場がある。平岡さんは、同じバイト先の女子学生が「帰り道が怖いから」とバイトをやめたのを機に、駅前の居酒屋でバイトすることを決めていた。
目撃情報は午後9時半。県立大へ向かう最終バスは9時45分に出発するが、バスに平岡さんは乗車していなかった。このため、平岡さんは普段の帰宅ルートではなく、駅前からバスに乗ろうとし、駅へ向かっていた約15分間に何者かに連れ去られたとの見方もある。
ある捜査幹部も「次のバイト先が駅前だから、そっち方向へ帰宅ルートを変えたという可能性は捨てきれない」と関心を示す。
行きずりの犯行か
「捜査員がやってきて、20〜30歳代の男性の写真3枚を見せられて『知らないか』と尋ねられたが、心当たりはなかった」