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【島根 女子大生遺棄】町から学生の姿が消えた−募る恐怖感 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:島根の女子大生遺棄
顔見知りの犯行か、通りすがりの不審者か−。見えない犯人像への恐怖から、町中の学生の姿が消えた。島根県浜田市の県立大1年、平岡都さん(19)が遺体で見つかった事件。大学側は9日、関係先に安全対策を求めるなど対応を取ったが、学生らは「出かけるのが怖い」と、繁華街へ出かけることもめっきり減った。次第に明らかになる残忍な事件は、人口約6万人の、のどかな地方都市に恐怖と不安を広げている。
「平岡さんは他人とトラブルを起こす子じゃないので、事件に巻き込まれる理由が分からない。犯人が捕まるまでは夜は外出できない」
平岡さんと仲が良かった3年の女子学生(20)はこう話し、身近な場所に現れた犯人の影におびえていた。
大学は9日、通常なら授業を行う予定だったが、臨時で全学生を対象にした説明会を開催。この中で、地元の飲料業組合にアルバイトの終業時刻に配慮を求めたことや、防犯ブザーの貸し出しなどについて伝えた。
島根県警が公開捜査に踏み切った2日、大学は、全学生約980人に対し「夜にひとりで出歩かないように」「帰宅が遅くなる際はバスの利用を」という一斉メールを送信。翌3日からは女子学生専用の学生寮の門限を午前0時から午後10時15分に早めていたが、さらに対策を強化した形だ。
大学などによると、周辺では今春以降、不審者情報が相次いでいた。「何回か、車の中から『ねーちゃん』と声を掛けられたことがあった」(2年女子)といった「声かけ事案」だ。大学側は春から夏までにかけて十数件を把握しているが、1年の男子学生(19)は「知り合いの女子が大学周辺で、9月に車に乗った2人組の男に声をかけられた、と話していた」という。