第2次世界大戦時にインドネシアなどで日本軍に抑留された60-80歳代のオランダ人13人が25日、水巻町を訪れ杁(えぶり)小学校(青野元昭校長、262人)の児童と交流した。外務省主催の平和交流事業の一環。26日は同町古賀のオランダ人捕虜の慰霊碑「十字架の塔」に献花する。
同小では、4-6年生の児童に交じり折り紙や習字などを体験。ロッヘフェーン・ハンスさん(75)は「習字は初めてで手が震えた。昔は苦しい思いをしたけれど、今は日本を悪く思っていません」と交流を楽しんだ。
同町には戦時中に捕虜収容所があり、炭坑での強制労働でオランダ人捕虜53人が亡くなった。「十字架の塔」には、全国で亡くなったオランダ人捕虜871人がまつられている。
=2010/11/26付 西日本新聞朝刊=