米韓軍事演習 空母参加し開始
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米韓軍事演習 空母参加し開始

11月28日 12時12分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

アメリカと韓国は、北朝鮮によるヨンピョン島砲撃で緊張が高まる朝鮮半島西側の黄海で、28日からアメリカの原子力空母も参加した合同軍事演習を始めました。一方、急きょ韓国を訪れている中国の戴秉国国務委員は28日、イ・ミョンバク大統領と会談し、事態の沈静化に向けた外交活動を本格化させています。

米韓の合同軍事演習は28日、4日間の日程で始まり、朝鮮半島西側の黄海にはアメリカの原子力空母「ジョージ・ワシントン」をはじめ米韓の艦船が展開しています。今回の演習は、北朝鮮による空と海からの攻撃を想定したもので、両国は演習に反発を強める北朝鮮の軍の動向についても注視しています。一方、中国で外交政策を統括する戴秉国国務委員は、6か国協議の議長を務める武大偉朝鮮半島特別代表とともに27日、急きょソウルを訪れ、キム・ソンファン外交通商相と会談したのに続いて、28日午前、イ・ミョンバク大統領と会談しました。会談の詳しい内容は明らかにされていませんが、戴秉国国務委員は、米韓の合同軍事演習について、北朝鮮を刺激し、事態を悪化させかねないなどと憂慮を伝えるとともに、6か国協議の議長国として北朝鮮との対話を通じた解決を訴えたものとみられます。これに対して、イ・ミョンバク大統領は、演習はあくまで北朝鮮の挑発を抑えるのが目的だとの立場を説明するとともに、北朝鮮に一定の影響力を持つ中国が再発防止に向けた働きかけを強めるよう求めたものとみられます。今回の砲撃を受けたヨンピョン島では28日昼前、何かが爆発したような音が聞こえたということで、韓国軍は北朝鮮内で行われている通常の訓練ではないかとみていますが、島に残っている住民らに対し、安全な場所に避難するよう命令を出すなど、緊張が続いています。今回の砲撃を受けたヨンピョン島で28日昼前、爆発音が聞こえ、韓国軍は北朝鮮軍による通常の訓練ではないかとみていますが、一時、島に残っている住民らに対して安全な場所に避難するよう命令を出すなど、緊張が続いています。