記事入力 : 2010/11/27 14:04:54
【コラム】アジア大会、企業は「金」も政治は…(上)
ファンの関心とは別に、今年行われた夏、冬のオリンピック、アジア大会などの総合大会では、目立たないが成績のいい種目がある。射撃、ボーリング、フェンシング、自転車、ゴルフ、アーチェリーだ。今大会のこれら6種目で、韓国が獲得したメダル数は40個だった。
韓国が26日までに獲得した金メダル全体の半数以上、銀、銅メダルまで合わせると、その数はさらに高い割合を占める。ところが、これら6種目の内情を見ると、関連協会長が皆、韓国有数の企業オーナーだということが分かる。
射撃はハンファグループの系列会社、ギャラリアが2002年から引き受け、毎年7億ウォン(約5080万円)前後を支援している。ボーリングは、協会の池重燮(チ・ジュンソプ)会長が1996年から育成に取り組んでおり、フェンシング活躍の背後にはSKグループの支援がある。自転車(具滋烈〈ク・ジャヨル〉LS電線会長)、ゴルフ(尹世栄〈ユン・セヨン〉SBS会長)も同様だ。
男女の個人、団体戦を数十年にわたって総なめにしてきたアーチェリーは、現代・起亜自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)、鄭義宣(チョン・ウィソン)父子が、25年間にわたり200億ウォン(約14億5239円)を注いできた。また、資金援助にとどまらず、常に会場に足を運び、選手やコーチを激励してきた。
そのアーチェリーが今回、中国の強力な挑戦を受け、厳しい状況に陥りながらも、何とか勝つことができた。土壇場の運に恵まれたともいえるが、それだけではないはずだ。運は努力する人が手にするものだからだ。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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