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奈良時代に光明皇后がつくった経典の原本が大阪大学で発見されました。正倉院の宝物級の文化財だということです。

「五月一日経」は、奈良時代、聖武天皇の妻の光明皇后が遣唐使の持ち帰った経典を写経させたもので、民衆の救済を願う光明皇后の思いなども書かれています。大阪大学によると、ことし９月、大学関係者から寄贈された経典を鑑定したところ、筆跡などから「五月一日経」の原本の一部であることがわかりました。現存するとされる千巻のうち７５０巻は正倉院で保存されていて、今回見つかったのは残る２５０巻の一部とみられます。大阪大学は、「正倉院の宝物級の文化財である」として来年５月に一般公開する予定です。

兵庫県豊岡市で２６日夕方、８４歳の男性が自宅近くの小屋の中でクマに襲われました。小屋に居座ったクマは、２７日朝地元の猟友会に射殺されました。

２６日午後４時頃、豊岡市の日高町で、小屋の中に干し柿を吊るそうとしていた田中季治さん（８４）がクマに襲われ、鼻の骨などを折る大けがをしました。
近所に住む人は「（田中さんは）頬のあたりを爪というか牙で引っかかれていた。血痕がいっぱいついていた」と話しました。
クマはその後も小屋の中にいたためけさになって地元の猟友会などが爆竹などを使い、クマを山に追い返そうとしました。
県の担当者は「猟友会が確認に行ったところ襲ってきたので、緊急避難的に射殺をした」と話しました。
クマは体長１３０センチほどの雄のツキノワグマで、これまでに７回捕獲され、その度に山に帰されていました。クマはエサ不足で柿を食べに何度も民家の近くまで来ていたとみられています。

和歌山県新宮市の造り酒屋では、新米で造った新酒の初しぼりが行われました。

明治時代から続く新宮市の造り酒屋では、約２メートルもあるタンクで発酵させたモロミを長い櫂を使ってかき混ぜながら、新酒をしぼっていきます。新酒が流れ出すと蔵には甘い香りが漂い、杜氏たちは真剣な表情で味を確かめていました。ことしの酒はまろやかな味に仕上がったということで、酒蔵の軒先には新酒ができたことを知らせる真新しい杉玉が飾られました。

さわやかな秋晴れとなった２７日、神戸のメリケンパークではさまざまなミニ鉄道を集めた催しが開かれました。全長５００メートルのレールの上を、実物の１０分の１のＳＬや新幹線５０両が走ります。２７日は家族連れなど１４００人がミニ鉄道に乗り、小さな旅を楽しんでいました。この催しは２８日も開かれます。

裁判員裁判が導入され法廷通訳の重要性が高まる中、その能力を向上させようと模擬裁判が大阪で開かれました。

大阪弁護士会館で行われた模擬裁判には、法廷通訳の経験者らが参加しました。この模擬裁判は審理が短期間に集中し口頭での立証が中心となる裁判員裁判が導入されて法廷通訳の重要性が高まる中、その能力を向上させようと開かれたものです。法廷通訳については認定制度や資格試験がないため語学力に差が生まれ、「被告の主張が正確に伝えられていない」といった指摘もされています。「登録をすれば基本的に誰でも法廷通訳になれる。その結果、能力の十分でない人が通訳になってしまう可能性があるし、能力がある人がアピールできなっている」（法廷通訳研究会・池田崇志弁護士）主催した団体は今後も法廷通訳の資格試験の実施を訴えていきたいとしています。

大阪市住之江区の旧ＷＴＣビルに移転する大阪府庁の一部の部局が、週明けの業務開始を前に引っ越しを行いました。

大阪府は、ことし６月に大阪市住之江区の旧ＷＴＣビルを８５億円で取得しましたが、庁舎の全面移転は府議会で２度否決されました。このため大阪府は旧ＷＴＣビルを「大阪府咲洲庁舎」として、一部の部局を移すことにし、２９日から業務を開始する総務部財産活用課の書類や備品などが移されました。
橋下知事「町がさびれるから移転しないなんて経済が活性化しない。ヒトモノカネが動いてこそ活性化」「マイナスがあるからやめる、ではない」
大阪府では来年３月末までに府庁の職員の４割にあたる２０００人をおよそ１７億円かけて咲洲庁舎に移す予定です。

午前１０時過ぎ、阪神高速東大阪線で車４台がからむ玉突き事故がありました。東大阪線は一時、通行止めになりました。

午前１０時１０分ごろ、「阪神高速東大阪線の上り車線で追突事故があった」と、通報がありました。警察によりますと、４台の車が玉突き衝突し、２９歳の男性など大人５〜６人がケガをしましたが、いずれも軽傷だということです。この事故で最初に追突された車が横向きになって道をふさぎ、東大阪線は上り車線が一時、通行止めになりました。警察は衝突した車の運転手などから事情を聞き、事故の原因を調べています。

きのう、中国自動車道の西宮名塩サービスエリアで清掃作業員の女性がひき逃げされ死亡した事件で、警察は観光バスの運転手の男を逮捕しました。
自動車運転過失致死などの疑いで逮捕されたのは、香川県高松市の観光バス運転手、三好静雄容疑者（５５）です。調べによると三好容疑者はきのう午前９時頃、中国自動車道上りの西宮名塩サービスエリアの駐車場で、清掃作業員の淀ひろみさん（７０）をバスでひいて死亡させそのまま逃げた疑いがもたれています。警察が目撃証言などからバスの行方を追っていたところ、岐阜県の養老サービスエリアで発見し、三好容疑者を逮捕しました。バスには３６人の客が乗っていて、事故の後も目的地である長野県の温泉へ向かっていたということです。調べに対し三好容疑者は「ひいた認識はない」と容疑を否認しています。