結婚相談所の経営者らが「サクラ」と見合いさせ会員を集めていたとされる特定商取引法違反事件で、県警生活環境課などは12日、結婚相手紹介業「JUICE」(富山市新根塚町3)の社長、杉森勝子(64)=魚津市仏田=ら8容疑者を同法違反(不実の告知)容疑で再逮捕した。
容疑は、8人は昨年8~10月、砺波市の男性(37)や射水市の女性(41)を入会させるため、会員と偽って同社役員の女や男を紹介し「相手はもう一度会いたいと言っている」などと虚偽の事実を伝えた、とされる。
また富山地検は12日、射水市の男性を入会させようと虚偽の事実を伝えたとして、元副社長の桜井基史(28)=金沢市寺中町=ら4容疑者を同法違反(不実の告知)の罪で富山地裁に起訴した。4人は起訴内容を認めているという。一方、同じ容疑で逮捕された杉森容疑者ら4人については処分保留とした。理由として地検は「関与の程度をさらに捜査する必要がある」としている。【大森治幸】
毎日新聞 2010年11月13日 地方版