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Core i7-980X Extreme Edition BOXのレビューと評価

Core i7-980X Extreme Edition BOX

[CPU]インテル/Intel

Core i7-980X Extreme Edition BOX

購入価格:未記入 購入日:未記入 購入店:未記入

みんなの評価みんなの評価:5.0 / 5.0 (24商品レビュー)

►レビュー数:24 ►ブックマーク数:39

attyan☆さんの評価

満足度:4 star rating

処理性能
安定性
省電力性
互換性

Sandy登場前に32nmプロセスを考えてみた!

LGA1366の中では低発熱、高パフォーマンス

価格が高い、これに尽きる!

950@4.03GHz 980X@4.05GHz 980X@4.1GHz Sandra_Lite2011
(注意)備忘録のレビューですので、商品購入には、あまり参考にはならないと思います。また、オーバークロックは自己責任で行うものであり、メーカーの保障外になりますし、パーツを傷める原因となりますので、ご注意ください。

こぼくん35さんに、1090Tはどうなったか、と言われてしまいました(汗。ほぼ倉庫行き状態になっております。自分で使うPCは、Gulftownが3台とWeb閲覧用のi7 860@3.3GHz(TBon)が1台という状態でして、非常に贅沢をさせて貰っています。このため、1090Tを触る気になかなかなれません。


まあ、この前、購入した980Xは中古でしたので、偉そうなことも言えませんが、Lot.No:3012A574でした。

このLotがどういうLotか情報がありませんが、まあ、普通には動いてくれています。BCLK158x26で、Vcore:1.304Vという設定です。Geforce GTX580を搭載して、消費電力はアイドルで125Wという状態です。


中古でこのCPUを買う前は、i7 950を搭載していました。4.0GHzまでクロックアップし、その際、消費電力は119Wでした。
http://club.coneco.net/user/14321/review/46594/

このときは、HD6870を搭載していましたので、Core i7 950と980Xの消費電力は、アイドルではそう変わらない、と考えて良いと思います。実際、Vcoreもほぼ同じくらいのかけ方です。


さて、私が、Gulftownを好む理由なのですが、それは、CPU Coreが32nmで製造されているからです。980Xとi7 950のロジックは同じなのですが、Coreの製造プロセスが違う。アンコア部は980Xも依然として45nmプロセスのままなのですが、Coreが32nmプロセスだとリーク電流がやはり減るのです。


画像1にCore i7 950のBCLK168x24=4.03GHzのCinebenchを載せますが、Vcore:1.304Vの状態で、HWMonitorのCore温度がアイドルで37-41℃、負荷時で66-70℃まで上がっています。

画像2に980XのBCLK150x27=4.05GHzのものを載せますが、Core温度がアイドル25-33℃、負荷時で62-65℃と低下しています。どれぐらいリーク電流が減ったかはわかりませんが、パフォーマンスは48%アップしているのに、消費電力はリーク電流が減ったので、そう変わらないと言えるのだけは間違いありません。Sandyが期待出来るのも、CoreもUncoreも32nmプロセスで製造されている点、これを認識しておく必要があります。

逆に、CinebenchのsingleのCPUスコアがi7 950と980Xで同一クロックだとほぼ同じだという点にも注意しておく必要があります。つまり、Web閲覧やワード、エクセルなんかだと、950も980Xも同一クロックにすると、ほぼ速さが変わらないということになります。こういう事実がありますので、980Xや970は、実使用で速さを実感できることが少なく、そう売れないのだと思っています(笑。


今回は、画像3のように、結局、BCLK158x26=4.1GHzという、いつもの設定で落ち着きました(笑。12G実装していますので、メモリーをまた殺すわけにもいかず、設定は緩々でございます。


おまけに新しいSandra Lite 2011のベンチを載せておきます。148.21GOPSしか上がりませんでした(苦笑。世界記録は4.6GHzで165GOPSぐらいですね。出始めの頃と比べるとかなり上がっています(笑。


【実装構成】
CPU:Intel Core i7 980X EE @4.1GHz
CPU cooler:CoolerMaster V6GT
M/B: AsusTek P6X58D-E
Memory:Corsair CMX6GX3M3A1600C9 x2(12GB)
VGA:GALAXY GF P6GTX580/1536D5
SSD:Crucial CTFDDAC064MAG x2(RAID0)
HDD:Western Digital WD20EARS-00MVWB0
DVD:LG WH10LS30K
Chasis:CoolerMaster HAF932
PSU:Scythe SPCR2-1000P
OS:Microsoft Windows7 Home Premium 64bit






--------------【参考資料】---------------

【CPUの消費電力】
CPU消費電力は、トランジスタの静電容量X電圧の2乗X動作周波数に比例する。


【CMOSスケーリング】
プロセスが1世代微細になると、トランジスタの幅と長さが例えば、それぞれ70%に縮む。そうすると70%び2乗で50%にトランジスタの面積は縮小する。このため、同じダイサイズのチップに2倍のトランジスタを積めるようになる。このとき、トランジスタの動作するスピードは約140に上がり、トランジスタを駆動する電圧も70%に下がる。これをCMOSスケーリングと呼ぶ。


【90nm】
CMOSスケーリングの原則が90nmから効かなくなった。プロセスを微細化しても周波数を1.4倍にすると消費電力が激増し、消費電力を同じにすると周波数を上げれない。

その理由は、まず、微細化してもチップの駆動電圧をあまり下げれなくなったのと、リーク電流が急増したことにある。駆動電圧は微細化しても70%ではなく、90%台までしか下げれないし、消費電力のうち30%ぐらいがリーク電流である。

このため、今では電圧低下分で、消費電力をほとんど下げれないし、トランジスタのスピードも上がらなくなっている。以前は、140%まで微細化するとスピードが上がったが、現在は120%ぐらいしか高速にならない。

それでこのような状態で、CPUのクロックを上げようとすると、電圧を上げてトランジスタを高速化する必要がある。電圧を上げればその2乗の割合で消費電力は増え、リーク電流も激増する。このため、電圧を上げて高速化しようとするとパフォーマンスの向上率以上に消費電力が上がり、クロックアップの制約になる。


【電力密度】
現在、CPU全体の消費電力は問題にしない。問題になるのはチップの面積あたりの消費電力で、これを電力密度と言う。そして、これがチップ自体の温度の目安になる。約30W/cm2以下に電力密度を保つ、これがクロックを制限することになる。

90nm以降は、電力密度の半分以上がリーク電流で占められており、90nmで電力密度は30W/cm2に達している。このため、実際にトランジスタが動作したときのアクティブ電流を抑えなければならなくなる。
2010/11/26 14:00

閲覧者(245

コメント(6

16人中、13人のユーザーが、このレビューを「ふつうに役に立つ・とても役に立つ」と投票しています。

やけ、あまり判っておりません・・・笑

ここには、32nmが670が2個と680と、980と居るのですが、それは、45nmと比較して消費電力と効率では、45nmのそれと、格段に良くなっています。

例の検証台がとどきまして、やっと、RⅢEを載せるところができました。遊ばせてもらおうと思っています。

また、色々お教えいただけると、うれしいです。早速、Sanda2011はDLさせていただきました。1055Tで、動かした限りは、あまり変化がないのですが、↑SSのスコアしかでないですか?

私の3.85Gに設定しているものと、あまり変らないスコアになっているのですが。。。?

はずしていれば、申し訳ありません。

また、1090Tも、弄くってやってくださいね・・・笑!!

投稿日時:2010/11/27 02:09

一行目は、「ぶっちゃけ、あまり判っておりません」・・・と、書き込みしようと思っていたのですが、切れてしまってました。申し訳ありませんでした。

おやすみなさい。。。ZZzzz

投稿日時:2010/11/27 02:31

attyan☆さん投稿者

こぼくん35さん、コメントありがとうございます。

わかっちゃいましたか(爆。


まず、4コアと6コアを比較すること自体に無理があります(苦笑。
効率は圧倒的に32nmが優勢ですが、コア数が多いので、瞬間的は消費電力はそう変わらない。ただし、作業時間自体は圧倒的に短くなりますから、トータルでの消費電力はやはり32nmが有利、そうご理解いただければ、と思います。


Sandra2010では、3.85GHzで145GOPSぐらいだったと記憶しています(笑。

SandraのSSですが、Sandraの場合、150GOPS前後からスコアを出すのが非常に厳しくなります。
ちょっと設定を変えるだけで、同一クロックでも4-5GOPSは平気でスコアが変わってしまいます。

Cinebenchだと、最初からほぼ100%の負荷がかかるのに対し、Sandraは負荷量を徐々に上げていくタイプのベンチなので、この設定だと、Intel Speed StepがEnabledになっていますので、負荷量が少ない時点では、クロック落ちしている可能性が高く、そのためスコアが出なかったと思っています。また、QPI Linkを低めにし、HT Frequencyを高めに設定したのも影響しているかもしれません。


どちらにしても、倍率を上げるTurboと倍率を下げるIntel Speed Step、
これをどう使い分けするか、という話になりますので、詳細はこぼさんの縁側に書かせていただきます(笑。

投稿日時:2010/11/27 08:31

attyan☆さん,

博識あるレポート、勉強になりました。 ありがとうございます。

特に、以下の記載の箇所は”へぇー、そうなんだ”と、すんなり理解できました。
「さて、私が、Gulftownを好む理由なのですが、それは、CPU Coreが32nmで製造されているからです。980Xとi7 950のロジックは同じなのですが、Coreの製造プロセスが違う。
アンコア部は980Xも依然として45nmプロセスのままなのですが、Coreが32nmプロセスだとリーク電流がやはり減るのです。」

Q1:  ..と言うことは.、
「噂の990xにおいては,もしかしたらアンコア部分も32nmプロセスになり、空冷5GHzの壁を比較的容易に飛び越えることができるようになる」..と思われるのですが、正しく理解していますでしょうか。

Q2: 「自分で使うPCは、Gulftownが3台とWeb閲覧用のi7 860@3.3GHz(TBon)が1台という状態....」は、まさに小コンピューティング・センターのオーナーですね。
ちなにみに、我が家では 「部屋の片隅の木の机の上下」が 「自作PC筐体の置き場」です。 以下の点に、非常に興味があります。
- どのようにして、これら計4台の維持管理(電気代、収容スペース)をなさっていますか。 100V電圧の契約容量は30Aですか。
- また、どのようにしてご家族の協力を得ていらしゃいますか。

投稿日時:2010/11/27 09:01

attyan☆さん投稿者

ハヤクナケレバさん、


990Xは倍率が、x26-x27-x28になるだけだと思います。アンコア部まで弄ったものは、来年のQ3移行になると思われます。基本的にClarkdaleの設計思想のままだと思われます。すでに980Xが倍率フリーである以上、定格で使うならともかくOCして使うなら、990Xを待つ意味はそうないのでは、と思っています。

980Xの場合、発熱を考えるとx26が一番安定するのですが、水冷にするとVcoreがx26とほとんど同じで逝けるx27が一番おいしかったりします。990Xで、x27とかx28がおいしかったら、ハイエンドユーザーなら、990Xに逝く感じになると思っています。



Gulftownは自宅に2台、仕事場に1台という感じです(笑。自宅の方は、i7 860, W3680, 980X, 1090T等の自作機があります。契約容量は60Aですが、それ自体が問題になるか、というとそうでもありません。ブレーカーがPCのせいで落ちたことはありませんね。

通常、家庭の場合、非常に電気を食うのが、IHヒーター、冷蔵庫、電子レンジ、浴室乾燥機、ファンヒーターなどです。配電盤を開けてみて、これらがどの系統から配電されているか確認します。もし、PCの電源がこれらの電気大食いのものと同一系統から分岐している場合、例えば、電子レンジを使った瞬間にPCも落ちたりします。我が家の場合、契約容量が60Aですが、電子レンジとIHヒーターと浴室乾燥機を同時に使うと、ブレーカーが落ちます(苦笑。系統分けを失敗しました(笑。

大物食いと別系統になっていたら、契約容量が30Aでも数台PCを繋いでも落ちないと思います。もし、消費電力が多いPCを数台同じ場所で使おうというのなら、系統が別の電源タップから延長コードを使って、電源を取るというのも手だと思います。かなり前にも、どこかでこんな話を書いた記憶が……(笑。

投稿日時:2010/11/27 10:36

attyan☆さん,

迅速な返答を賜り、誠にありがとうございます。
1)もし近い将来、幸運にも990xでのオーバークロック稼働検証が出来たならば、フィードバックさせていただきます。
2) 契約容量に関する貴重なヒントを教えていただき、注意いたします。

投稿日時:2010/11/27 13:07

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Core i7-980X Extreme Edition BOX

[データ更新日時:2010/11/28 03:20]
最安値¥86,188
平均価格:¥97,170

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