2010年10月1日 11時37分 更新:10月1日 12時7分
仙谷由人官房長官は1日午前、国会内で民主党の鉢呂吉雄国対委員長らと沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像の公開に関して協議し、中国側の対応を見ながら公開の範囲や時期を慎重に判断することで一致した。中国で建設会社「フジタ」の現地法人の日本人社員1人が依然拘束されていることから、すぐに公開した場合の中国側の反発を考慮したとみられる。
また、仙谷氏は同日の記者会見で、民主党の細野豪志前幹事長代理に続き、元外務省職員で中国とパイプのある山口壮政調筆頭副会長が訪中していることに関し「うわさ程度にうかがっている」と説明。政府の関与は否定したが「水面下の動きを自主的にやっていただけるのは意味のあることだ」と述べた。【野口武則、横田愛】