2010年9月30日 23時43分
政府の行政刷新会議(議長・菅直人首相)が30日、首相官邸で開かれ、10月下旬から始まる事業仕分け第3弾の対象となる特別会計について「ゼロベースで見直す」ことを正式決定した。菅首相は「特別会計を巡る議論に終止符を打つつもりでやってほしい」と徹底的な洗い出しを指示した。
第3弾は10月下旬の前半日程で特別会計の仕分け、11月中旬の後半日程で過去の判定結果が来年度予算の概算要求に反映されているかを精査する「再仕分け」を実施する。特別会計の仕分けでは、一般会計と分けて運用する必要性や、特別会計が保有している土地建物の売却の可能性を探る。
同日の会議では「仕分け人」を務める国会議員28人を決定。民主党の枝野幸男幹事長代理と長妻昭筆頭副幹事長のほか、事前調査にあたった衆参の新人議員20人が選ばれた。枝野、長妻両氏は前後半の両方に参加する。この他に有識者や専門家ら民間の仕分け人も今後選任され、連携して事業の是非を判定する。【青木純】