2010年9月30日 20時55分 更新:10月1日 1時54分
増税による10月1日のたばこ値上げを前に30日、各地のコンビニエンスストアやたばこ店は、まとめ買いする愛煙家らでにぎわい、駆け込み需要がピークを迎えた。
東京・赤坂のたばこ店「プラセール」では30日、通常2人の店員を4人に増やして買いだめ客に対応。仕入れたたばこが店内に入りきらず、店外まであふれた。9月の販売量は通常の月の約3倍で、1人で1000箱買いだめした客もいたという。店主の加登満子さん(66)は、「反動で1日から売り上げは落ち込むだろう。値札の作り替えなど経費はかかり大変だ」と話した。10箱買いだめした男性会社員(52)は、「値上げは財布に厳しいので、禁煙も考えている」と話していた。
たばこ各社は9月まで買いだめ需要に対応して増産してきたが、10月以降は販売減を予想。JTは、10月~11年3月の販売本数は前年同期比約45%減少すると見込んでいる。【井出晋平】