中国残留孤児:確認ゼロ 訪日調査も初の見送り 厚労省

2010年9月29日 21時3分

 厚生労働省は29日、今年度、日中両政府が確認した中国残留孤児は、調査が始まった81年以来初めてゼロだったことを明らかにした。毎年11月ごろ実施している肉親捜しの訪日調査も今年は初めて見送るという。厚労省は「養父母らの高齢化などで情報が乏しく、確認に至らなかったが、来年以降も調査は継続する」としている。

 厚労省によると、今年は「孤児の可能性がある」として名乗り出た男女8人について、担当者が6~7月、中国に渡るなどして調査したが、残留孤児と確認できる証言や資料は得られなかった。

 これまでに2816人が残留孤児と認定され、このうち1282人の身元が判明しているが、関係者の高齢化などで確認できた人数は年々減る傾向にあり、昨年度は1人だけだった。【佐々木洋】

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