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[24582] 習作 fate DS night (fatexbastard)
Name: 無謀◆d7bb9f58 ID:f25f26c1
Date: 2010/11/27 03:02
この作品は、fateの世界に超絶美形DS様がやってきて
俺ツエーするかもしれないことをするかもしれない作品です。

作者のイメージでは、DSが、fate勢に敗れるイメージが創造できないからです。

というかDSより、強い主人公を作者は知りません。
また、この作品は、バスタードを知らないと面白くありません
DSを出す以上、バスタードの世界観の設定も複合させなければ
いけないからです。
なるべく説明台詞は出すようにしていきますが、fate、バスタードの
両方を知っていれば、より良く楽しめると思います。


物語は、DSは、ユダの痛みを使って、地獄門を脱出し
そのユダの痛みが七つしかない所為で、地獄門が異変を起こして
fateの世界に、流れ着いたという設定です。

長くなりましたが、気分を悪くせずに、楽しく見てもらえたらいいと
思ってます。
矛盾点や悪い点、分からないところがあったら指摘してください。
どうか、末永く見守ってください。



[24582] 超絶美形がやってきた。
Name: 無謀◆d7bb9f58 ID:f25f26c1
Date: 2010/11/27 02:50

[グウゥ・・・・・・」

そういい残して、不死身の魔人ダークシュナイダーは倒れた。
彼は、悪魔王たちから、ユダの痛みと呼ばれる、太陽の500万倍以上の質量を持つとされているエネルギーの塊を奪い
地獄の門を破り脱出したのはいいが、その際、地獄の門を脱出する時に莫大なエネルギーを使用した為に
DS自身、ユダの痛みに、魂と肉体を、砕かれ食い尽くされて、生きていくのが不可能な程、体力を削られていた。
本来、この「ユダの痛み」は、人間が使えるような物ではないのである。
神器「ユダの痛み」は、キリストを裏切ったユダを、神の絶えざる魂の地獄を哀れんで、神が作ったとされるアーティファクトだった。
それは、たった一つで、銀河をも飲み込むブラックホールに匹敵する闇の力を無限に呼び寄せる暗黒の祭壇ともいえる力だった。
宝珠それ自体は、時空に空いた、小さな穴に過ぎないが其処から流入する力は、銀河系をも破壊しかねないほどの物でもあった。

これを使うものは、恐るべき超破壊的な力を振舞う真の破壊者となれるが、これを取り込んでその力を使うものに、恐ろしい破滅をもたらすのだった。
魂、肉体、感情ありとあらゆる激痛、常人であれば一瞬の内に塩の柱ともなるほどの痛みが襲い掛かるのものである。
これを所持していた、地獄の魔王ですら使用を躊躇するほどの物だった。
これを使ったDSが、無事なのは、彼がひとえに四百年の長きを生きてきて、無限とも言われている、魔力を制御し使いこなしているからであった。
そのDSでも、七つものユダの痛みを、平行させて制御しなければ地獄の門は破れなかったのだ。
だが、七つものユダの痛みを、使った反動は大きく、リバウンドという形で肉体に現れ、DSの体は、右の肺が潰れ、内臓の臓器もいくつか損傷し聴覚も聞こえなくなっていた。
体の内側から、爆弾が爆発したかのような状態であった。
普通の、人間なら放っておけば物の数分で、死んでいるような状態である、だがDSは残された魔力で、必死に出血を抑え生きようとしていた。











紫のローブを、羽織った深い、紫の色の髪をした女性は、雨の中を彷徨っていた。
彼女の名は、キャスターといい、聖杯戦争と呼ばれている戦争で聖杯から、呼び出された英霊の一人であった。
彼女は、自分を呼び出したマスターを殺して、どうにか命を繋ぎとめている所であった。
だが、マスターからの魔力供給が切れれば、現界を維持できなく消え去るのがサーヴァントと呼ばれる英霊のルールであった。
それでも、彼女は、令呪と呼ばれる絶対命令権を使わせて、マスターを殺したのだが、後は、行く当てもなく朽ち果てて消え去るだけだった。

(・・・人、こんな所に?)

カツカツカツと
歩み寄っていくと、其処には、深い背の中ほどにまでの髪を生やした、金属を思わせる様な銀の髪をした、男が倒れていた。

(微かに、だけど魔力が、感じられるわね・・・現界ぐらいなら何とかなるかもしれない)

キャスターは、男をうつ伏せの常態から、仰向けに変えた。
そこでキャスターは、自分が仰向けにした男に目を奪われた、完璧とも言えるその美貌に目を奪われたのである。
秀でた額、高く細い鼻梁、滑らかな曲線を描いて尖った顎へと続く頬のラインと唇
そのどれもが、やはり完全な造形美と呼ぶに相応しい男であった、男の年齢は、多く見積もっても二十~二十四ぐらいであった。

(なんて、綺麗な顔なのかしら、こんな男がマスターなら悪くないかもしれない・・・)

キャスターは、男の完璧とも思える唇に口付けをかわし、契約を交わした。
これで、暫くは大丈夫とも思ったが、安心したのも束の間だった。
男の体温が、低く、心臓の鼓動を殆ど感じられないのだった。
キャスターは直ぐに、男の凄まじいまでの怪我に気づいた、雨が降っていなかったらもっと早く気づけたのだが
更に、男に服が、黒い法衣の様なものもキャスターが、気づくのを遅れさせる要因の一つとなっていた。

(このまま放っておいては、死んでしまうわね・・・私ったらどうして、こう土壇場で運がないのかしら・・・)

気持ちを、切り替えて、すぐさま階段の上にある寺に駆け込もうとしていた。
だが、男の体は重く、女性のキャスターにはきつい物があった。男の身長は長身で百九十センチ以上あり、体重は八十キログラムあるとは思えた。
強化の魔術を使えば、何とかなるのだが、それを使ったら男の命の天秤が、死の方向に傾く事は、彼女にも、分かっていた。

(なんて、重いのかしら、でもこれを登りきれば・・・・・・)

ようやく、寺の中に入り、玄関の入り口まで来て

「どなたか、いませんか!?」

「何用かな?」

眼鏡を掛けた、薄黒い茶色のスーツを着た、男が出てきた。

「宿を、貸していただきたいのですが・・・?」

男は、少し警戒をしていたようだ、何せ黒い法衣を羽織った長身の銀髪の男とそれを肩に担いでいる
深い紫のローブの女が、現れたのだから。
一般人なら追い返してしまうような、格好だったからである。
だが、男はそんな事を気にせずに

「こっちだ、ついて来るがいい」

二人を、案内した。
キャスターは、男を布団に寝かせると、直ぐに服を剥ぎ取った。口に手をやり男の傷跡を見て少しおびえたようで
思わず、口に手を当てた。

「・・・酷い・・・これでどうして生きているのかしら・・・?」

キャスターの疑問は、当たり前だった。
何せ、男の体は、腹部からは内圧で臓腑が出ていて、右の肺には、砲丸のような穴が空いているのだった。
幸い貫通はしてないようだったが、それでも危険な状態には変わりはなかった。
魔術を行使して、男から魔力を奪い取れば、体力の低下で男は死んでしまうであろう事が、パスを繋いでいなくとも誰にでも、わかる事だった。
故に、聖杯からの知識のみで魔術もなしに手当てをするしかなかった。
魔術を一切使わないで、手当てをするなど、初めての事だった。
お湯を冷まし、傷口を拭いて、上半身を爆ぜたような傷口を、大雑把に縫合したに過ぎなかった。
治療というよりむしろ、死者の体を清めるつもりでやっていた。
その時点で、男がまだ死んでいない方が、キャスターには驚きだった。










・・・・・・
・・・・・・・・・


深海の其処を思わせる、重苦しく、静寂に支配された眠りであった。
二度と醒めることのない、常闇の深淵へと沈降していくかのような感覚が「彼」
の中に微かな警報を奏でていた。

「・・・・・・て・・・起・・・お願い・・・起きて!」

意識の奥底から、途切れ途切れの声が聞こえてくる、だが、それはくぐもり
安息に身を委ねようとする欲求にかき消されてしまいそうになる。
永遠の昏睡へと導く、さらなる奈落に沈みこむ直前に、「彼」の意識に
声が飛んできた。

「・・・起きて!」

その瞬間、「彼」・・・・・・DSは覚醒した。
死神の手が迫る、奈落の其処からDSの意識は、光なき樹海から一気に浮上を遂げたのであった。

(・・・う・・・ヨーコさん・・・?)

初めに、感じたのは、彼が愛した女性の香りだった。
部屋の空気に乗り、彼の愛した女性の香りが、DSの鼻孔をくすぐった。

(いや、違う・・・ヨーコさんじゃねえ)

一瞬だが、DSの思い人の顔を、その香りが連想させた。
覚醒した、目を開けてよく見ると、紫の法衣を羽織った、紫色の髪をし尖った耳をした
エルフの皇女のような出で立ちをした、女性が其処にいた。
DSの深い蒼をした目が、その女性と交差し、DSが気が付いたのに気づいたようだった。

「よかった・・・目が覚めたのね」

心なしか、女性の目尻には涙が浮かんでいるように見えた。

「あなた、ここに連れて来てから、三日三晩ずっと眠っていたのよ、本来なら
死んでいるような怪我をしていたのに、目が覚めただけでも奇跡だわ」

キャスターは、一般人から魔力を吸い取り、魔術でDSの体を直そうとしたが、何故か、聖杯から出現しサーヴァント随一の魔力を
持っているキャスターの魔術でも、DSの怪我は治らなかったのである。
それも、そのはずDSの傷ついているものは、魂であり、それを直さない限り彼の怪我は治らないのだった。
いくらキャスターが、肉体レベルの治癒の魔術を施したとしても、DSの傷ついた魂を直さない限り、肉体は回復に向かわないのであった。
それで、キャスターは、DSの体が物質界以上の怪我をしている事と考え、魔術による治療ではなく
時間によって、彼の傷が癒えるまで、介護する事にしたのだ。
本来なら、このDSを殺して他のマスターを探した方が合理的ではあった。聖杯戦争に勝ち残る為にはこんな半死人の
看病をしながら戦わなければならないとしたら、どんな英雄でも、勝てる見込みはないのだが、
おかしい事に不思議とキャスターは、DSを殺す気にはなれず、自分の新たなマスターになるかもしれない
DSを、魔術師としての彼女の勘が、何かあると感じ取ったのだった。
加えて、殺すのが惜しいほどの美形でもあり、キャスターはせめて彼が回復するようになるまで見取ると決めたのだった。
それが、功を制したのか、三日三晩つきっきりで介護してようやく、実がなったのだ。

「・・・?」

(・・・ここは何処だ?)

もどかしそうに首を動かしながら、何かを訴えるような仕草でDSは、キャスターをみた。

「駄目よ、まだ動いたら、あなた内臓の臓器もいくつか損傷していたし、
胸には、デカイ穴が空いていたんだから」

キャスターは、DSの体に、手を触れて、優しく撫でた。
ビクンっとDSの鋼の肉体が、脈を打ったかのように、キャスターの手に反応した。

「それじゃ、私は、何か食べ物でも、作って貰うわね」

(外だ、外に連れて行け・・・)

「・・・」

ガッ
DSの力ない手が、キャスターの服の裾を掴んだ。
残った手で、DSはもう片方の手で、外を指していた。

「外に出たいのかしら・・・?」

コクッ

「貴方、生きてるだけでも、奇跡って分かっているのかしら?」

「・・・・・・」

DSは、片方の肺が、潰れて、聴力も殆ど、聞こえなかったが
そんな事は、関係なかった。

(外だ、外に出せ、まずは現状の把握だ)

DSは、地獄から脱出したばかりで、外の世界が、気になっていた。
何よりも、世界が、天使という高次元の存在によっての未曾有の破壊でどうなったのか見るのが
先決だった。

DSの、蒼玉の目が、キャスターの目を見つめる

――外に、出せ!――と

「駄目よ、まだ寝てなさい」

(うるせえ!まずは外だ!外に出せ!)

DSは、キャスターの服の裾から、手を掴んでいた。

「ちょっと、放してほしいわね」

「・・・・・・」

「・・・ふう、わかったわ、私の負けね、その代わり少しだけよ」

キャスターは、DSの体を起こして、肩に担いで、寺の外へ連れ出した。

「本当に、重いわね貴方、一体何を食べているのかしら・・・?」

(うるせえな、早く外へ連れて行きやがれ!)

キャスターとDSは、柳桐寺の外に出て行き、町の景色を見渡していた。

「どう、満足した・・・?」

「・・・」

(馬鹿な、天使はどうした、地獄の門は開いた筈だ、悪魔は何処に行きやがった!?)

DSの表情は驚愕に満ちていた。
前人未到の大破壊が起きて、失ったとされる旧文明が其処にはあったのだ、
DSの世界にいるもの達ならば、誰もが驚愕していただろう、しかもその破壊をして現界しているはずの天使や悪魔がいないのだから。

「ちょっと、マスターいくら、私が魔力を貰っているといっても、限度って物があるんじゃないかしら!」

「・・・」

「マスター、貴方ねえ」

(ここは、俺の知る世界じゃねえ!)

「キャ!」

ドサっ
という音ともにDSは意識を手放した。

「なんなのよー!もーう!」

周囲にはキャスターの叫びが、木霊していた。











感想、
まあ、駄文ですが見守って下さいな。


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