2010年09月30日(木)
道徳授業で「脅迫文」作らせる 韮崎の小学校 新聞文字切り張り
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韮崎市の小学校で高学年担任の40代男性教諭が、道徳授業で児童に「脅迫文」を作らせていたことが、29日分かった。学校によると、教諭は「担任の身柄を確保した。返してほしければ8千円もってこい。遅れると命はない」などと、拉致されて身代金を要求する文面を黒板に書き、グループに分かれた児童に対し、新聞から文字を切り抜いて紙に張って黒板の通りに「脅迫文」を完成させるよう指示した。グループで文字を探すことを通じ「共同作業の大切さを教える意図だった」という。校長は授業に問題があったとして、教諭を口頭注意した。保護者も「不謹慎」と問題視している。
「共同作業教えたかった」 学校によると、教諭は27日、受け持つクラスの児童30人が5、6人のグループに分かれた後、黒板に「脅迫文」の内容を書いた。児童には、あらかじめ用意した新聞を渡し、文面に沿った文字を探して切り抜き、用紙に張り付ける作業を行わせた。「脅迫文」は授業時間内に完成しなかったため回収、破棄処分した。 29日、「脅迫文」を作る授業が行われたことを知った校長は、教諭に事情を聴いた。教諭は「脅迫文」作りについて、道徳教育の一環で、共同作業から友人と協力することの大切さを知ってもらうことなどを目的にした、と説明。「楽しく授業をしようと思ってやった。今思うと良くない例文だった」と反省したという。 これまでに同様の授業が行われたかについては分からなかったという。この教諭について校長は、仕事熱心で、子どもたちの信頼が厚かったと説明。今回の授業については「文面が不適切。授業を楽しくすることばかりを考えるのは良くない。(脅迫文作りで)児童が誰かに意地悪しようと考えたら困る」と話している。 市教委は同日、校長から報告を受けた。道徳の授業は教育課程と学習指導要領に基づき、教諭それぞれの裁量で行われるというが、輿水豊教育長は「(脅迫文作りは)道徳の授業教材としておかしい。教諭の意識に問題がある」と話している。 同校に通う児童の保護者は「クラスメートと一緒になって作業し、協力することの大切さを学ぶという授業の目的は良かった。ただ教材はしっかり考えてほしい。今回の文面は不謹慎だ」と話している。
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