政府・民主党は16日、衆院で継続審議となっている政治主導確立法案について、今国会の成立を断念し、継続審議とする方針を固めた。同法案が付託されている衆院内閣委員会の泉健太民主党筆頭理事が、塩谷立自民党筆頭理事にこうした方針を伝えた。
尖閣諸島沖の中国漁船衝突のビデオ映像流出事件などを受けて、野党が攻勢を強める中、政府・民主党は同日、衆院を通過した2010年度補正予算案の早期成立を図るため、政治主導確立法案の今国会成立見送りはやむを得ないと判断した。同法案は、国家戦略室を局に格上げすることが柱で、今年の通常国会から継続審議になっている。
[時事通信社]