広島県の山中で遺体の一部が見つかった、島根県立大学１年平岡都さん（１９）＝香川県坂出市出身＝が３月まで通っていた高松商高は９日、緊急の全校集会を開いた。奈良計男校長は生徒らに「将来、国際的な分野で活躍したいという平岡さんの夢が打ち砕かれた。無念を悼みましょう」と呼び掛けた。
集会には、全校生徒ら約９００人が出席。奈良校長は「何とか無事に帰ってきてほしいと思っていたが、手がかりのないまま最悪の結果になった」と報告し、「若い命が突然奪われた。大切な命を軽んじる犯人に強い憤りを覚える」と述べ、全員で１分間黙とうして冥福を祈った。
同校では今後、精神的に不安定になった生徒がいないか、スクールカウンセラーを中心に注意し、卒業生についても担任の教諭らがケアにあたる。