
平岡都さんの遺体を乗せた島根県警のワゴン車=13日午後6時3分、香川県坂出市内
広島県の山中で見つかった島根県立大学1年の平岡都さん(19)の遺体が13日夕、両親とともに香川県坂出市内の実家に無言の帰宅をした。
午後6時ごろ、島根県警のワゴン車で両親らが自宅に到着。親族らは玄関先で手を合わせてひつぎを出迎えた。都さんがかわいがっていた愛犬は「クン、クン」とひつぎに向かって何回も鳴き声を上げていた。
午後6時40分ごろ、自宅2階から仏具の鈴の音と読経の声が静かに響き始めた。自宅近くで帰宅を見守っていた女性は「何も言うことはありません…」と目を伏せたまま。読経した僧侶は「親族はみんな涙が枯れてしまったようだ」と小さな声で話した。