発見の靴、県内で数足だけ販売　島根の女子大生遺棄事件

　広島県北広島町の臥竜山で島根県立大１年平岡都さん（１９）＝島根県浜田市＝の遺体が見つかった事件で、１１月末に県立大近くの側溝で見つかった靴は、島根県内には数足しか販売されていないことが１４日、捜査関係者への取材で分かった。

　いずれもインターネット通信販売で、両県警の合同捜査本部は、平岡さんがうち１足を購入したことを販売元の会社で確認した上でほかの購入者も特定。自宅の寮には靴の箱が残っていたことも判明しており、見つかったのは平岡さんのものとみている。

　靴は左足用のひものない黒いスニーカーで、１１月３０日、平岡さんのアルバイト先から寮への帰宅経路近くを通り掛かった捜査員が発見。平岡さんの足のサイズと同じで、行方不明になった１０月２６日に履いていた靴と種類が同じだった。

　捜査本部は現場付近で連れ去られた際に脱げたか、犯人が後から置いたとみて、靴の付着物をＤＮＡ型鑑定し平岡さんのものかどうか最終的な確認を進めている。