仙谷・馬淵両氏問責決議 可決
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仙谷・馬淵両氏問責決議 可決

11月27日 0時53分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

仙谷官房長官と馬淵国土交通大臣に対する問責決議が、参議院本会議で、社民党を除く野党側の賛成多数で可決されました。1度に2人の閣僚の問責決議が可決されたのは初めてで、菅総理大臣にとって打撃となります。

総額で4兆8500億円余りの経済対策を盛り込んだ今年度の補正予算案は、26日、参議院本会議で否決されて、衆参両院で議決が異なったため、両院協議会が開かれたものの意見は一致せず、26日夜に開かれた衆議院本会議で、横路衆議院議長が、衆議院の議決が国会の議決となることを宣告し、補正予算が成立しました。一方、自民党とみんなの党が参議院に提出した仙谷官房長官に対する問責決議案について、26日午後10時すぎに始まった参議院本会議で趣旨説明と討論が行われました。この中で自民党の森雅子氏は「尖閣諸島問題、北方領土問題と立て続けに外交上の失策を演じたばかりか、北朝鮮の砲撃事件でも危機管理の甘さを露呈した。ごう慢な発言や失言、失策の数々に批判が集中しており、仙谷官房長官がそのいすに座り続けること自体が国益を損なっている」と述べました。これに対して、民主党の会派に所属する無所属の平山誠氏は「問責の理由としてあげられた、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の一連の対応が失態だというのは、明らかに事実誤認だ。仙谷官房長官は内閣の要であり、これからも政権に欠かせない存在だ。理不尽な問責決議には断じて応えられず、速やかな撤回を求める」と反論しました。そして、採決が行われた結果、問責決議は、社民党を除く野党側の賛成多数で可決されました。続いて、自民党が提出した馬淵国土交通大臣に対する問責決議案も採決が行われ、野党側の賛成多数で可決されました。問責決議が可決されたのは、これまでに、平成10年の額賀防衛庁長官、おととしの福田総理大臣、去年の麻生総理大臣の3人で、1度に2人の閣僚の問責決議が可決されたのは初めてで、菅総理大臣にとって打撃となります。