中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索

広島市営駐車場を駐輪場に '10/11/27

 広島市は、民間との競合で利用が低迷している路上の市営駐車場について、駐輪場への転用を進めている。2005年度から6カ所を数え、今後も転用を続ける方針。経営改善に加え、環境面から市民の自転車利用を促すのが狙いだ。

 市営駐車場は現在、路上や地下式など32カ所(1916台分)。指定管理者を募り、市の外郭団体などが運営している。一方で民間の立体駐車場やコイン駐車場が急増し、競争が激化。市営駐車場の昨年度の利用台数は155万2千台、料金収入は9億3500万円で、ともにピークの1998年度の約半分に落ち込んだ。

 市は05年度、平和大通り沿いの路上駐車場(富士見町第一)を初めて駐輪場に転用。自転車やバイクでの通勤、買い物客に好評だったため、本年度予定分も含めさらに5カ所を駐輪場に転用した。05年度以降、計204台分の駐車場が計1962台分の駐輪場に代わった。

 また、市は08年度から10年間の交通対策の指針である「新たな交通ビジョン」で「自転車の復権」を柱の一つに据えた。その中で駐車場の転用を、違法駐輪の防止や温暖化対策と位置付けている。

 市道路管理課は「市営駐車場は車社会の進展に合わせ整備してきたが、環境対策を求められる時代になり、一定の役割を終えた。駐輪場への転用をさらに進めたい」と説明している。

【写真説明】昨年4月に市営駐車場から転用された平和大通り沿いの駐輪場(広島市中区小町)


  1. 尾道松江線の尾道―世羅開通
  2. 旧市民球場 29日から解体
  3. 市民目線で浅口市「仕分け」
  4. 秋吉台でクマ撮影 注意喚起
  5. 枝葉チップ化施設完成 岩国
  6. 幼保一元化反対で請願書提出
  7. 学生アート 宮野駅に壁画
  8. 独自の言葉 柔らかい筆致で
  9. 「てっぱん」効果で尾道人気
  10. 電飾手作り15年 東城照らす
  11. 球史に記録 岩本さんを顕彰
  12. シニアの健康にサンフレ一役


MenuTopBackNextLast
安全安心