NPO法人兵庫県断酒会                                          2007年6月14日更新
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                                               文責 諏訪田陽山            

  T 酒をやめるには どうしたらいいのか 
  U お酒の一気飲みはなぜ危険なのか
  V アルコール依存症への道
  W アルコール依存症診断テスト
  X 自己診断
  Y 酒を切る辛さ
  Z 自殺の心理


T 酒をやめるにはどうしたらいいのか?

  3つの助けがいります。1、病院の助け 2、薬の助け 3、仲間の助けです。一つ一つお話していきましょう

1、病院の助け 

   入院前は、どうしても世間体とか精神病院はどうもとかの悩みがあります。誰でもです。しかし、ここをふんぎらねばアルコールという大魔王には太刀打ち出来ません。何日かの入院で完全にアルコールを断ち、アルコールの正体を学習することによって、アルコールに太刀打ち出来るようになるのです。しかし、入院によってアルコール依存症が治ったのかと言えば、それが違うんです。アルコール依存症は残念ながら完治しない難病なのです。あなたはその難病に取り憑(つ)かれてしまったのです。それを納得しないと「一杯ぐらいは」とか、 「もう3ヶ月もやめたのだからアル中は治ったのではないか」とかの大魔王のささやきに引き込まれるのです。病院でしっかり学習して断酒例会につながったら、アルコール依存症は『完治はしないが回復する』状態になるのです。

2、薬の助け                                               
  抗酒剤にシアナマイドとかノックピンとか言うのがあります。今から述べることは、それほど医学的に正確ではありませんが、私の理解の範囲内で書きますので宜しくお願いいたします。お酒を飲むとアルコールはアセトアルデヒドに変わり,酵素の働きで酢酸に分解され、やがて水になります。このアセドアルデヒドが悪者で、酢酸に分解されないとひどい二日酔いになるのです。また、酵素の働きが極端に鈍いと、チョコに一杯飲んだだけで真っ赤になる人がいるわけです。
  抗酒剤は、アセトアルデヒドを酢酸に分解させないように酵素の働きをブロックしますので、ひどい二日酔いの状態にし、もっとひどい心臓ばくばくの状態にします。ですから抗酒剤を飲んでアルコールを飲みますと、死ぬ思いをしますのでもうお酒は飲めないと思うのです。断酒初期の人は、この抗酒剤の助けを借りて断酒継続が出来ます。

3、仲間の助け                                                 
  広島の方言かも分かりませんが、『人は人中(ひとなか)、田は田中』と言うことわざがあります。酒飲みの中にいれば自然と酒飲みになり、断酒会人の中にいれば自然と断酒会人になるのは、自然だと思います。一人で断酒出来ると最初は思いますが、自分はそれほど意志堅固ではありません。断酒して思ったことですが、『自分は自分が思っていたほど意志強固ではなかった』と言うことです。ある本で「病院を退院して5年間断酒出来ている人は25%」という記事を読みましたが、「わしはその25%だ」と思いました。しかし、結果は75%に入っていました。ついに天罰が下り、断酒せざるを得ない状態になりました。断酒会に入って体験談を話すのが苦痛でした。皆様の様に武勇伝が少ないのです。毎回新規な聞かせる話をと心がけたからかも分かりません。せっかく人様が静かに聴いてくれていますから、少しは努力しました。
   断酒会に入会して例会に出席していますと、何故か断酒継続しているのです。誰も説明出来ません。何故か断酒継続出来ているのです。嘘だと思うなら1年間断酒例会に出席して見てください.皆勤しますと不思議な現象がおこっているでしょう。それを『人は人中、田は田中』と言うのでしょうか。

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U お酒の一気飲みはなぜ危険か?

1、大脳新皮質がしびれる
  
最初に大脳の表面をおおう大脳新皮質がアルコールで麻痺して来ます。大脳新皮質は理性をつかさどっているため、理性が失われて来ます。ですから少々の破廉恥なことをしても大丈夫だと自分で判断してしまいます。立小便くらい平気になるのです。飲酒運転しても大丈夫だと勝手に思い込むのです。

2、大脳辺縁系がしびれてくる
  
大脳新皮質が麻痺して来るとその下部にある大脳辺縁系が刺激を受け活動が活発化します。大脳辺縁系は原始的な本能をつかさどっていますから、性欲、物欲、支配欲などが猛然とおこり女性の体を触ったり,泣いたり、わめいたり、平生では考えられない行為におよぶことがありますます。暴言・暴力がひどくなるのは原始的本能が活性化したためです。

3、海馬がしびれる
  
やがて、大脳辺縁系の内部にある小指大の海馬が麻痺します。海馬は記憶を司っています。ですから海馬が麻痺すると、前日自分が起こした行為が思い出せません。人から「ああした、こうした」と言われると、「そうか」と言わざるを得ない無念な状態になります。覚えていないのだから反論のしようがないのです。

4、小脳および脳幹がしびれる
  
前後して大脳の下にある小脳が麻痺して来ます。小脳は運動神経をつかさどっていますから、足がもつれて歩けなくなります。腰も立たなくなります。また、覚醒中枢が麻痺して目覚めておれない泥酔状態になります。人はだいたいこの辺で飲めなくなります。ところが口からさらにアルコールを流し込んだらどうなるでしょう。

5、延髄がしびれる
 
 大脳の下部にある延髄は、生命維持装置(心臓・肺・胃など)の自律神経をつかさどっています。我々は知らず知らずのうちに「心臓よ動け」「胃よ、食べ物が入ったので動かせ」と延髄が命令しているのです。延髄が麻痺して来ると、心臓も肺も動かすことを忘れるのです。これが急性アルコール中毒死なのです。
  ですから、若者が『一気 ! 一気 !』とはやしたててお酒を飲ませている図は、拷問以外の何者でもありません。殺人罪が適用されてもおかしくないのです。

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 V アルコール依存症への道
 
  始発駅があるなら終着駅があり、途中駅があるはずである。アルコール依存症の途中駅はどうであったか、人様の体験談も参酌して一里塚を立てて見よう。アルコール依存症を心配する向きの方は、終着駅にたどり着く前に留まれるかも知れない。是非留まって欲しい。 

1、電車の中で眠りこけ、乗り過ごして終点まで連れて行かれる。
  私は何回もであり、気がついたら駅のベンチで寝ていた。体には雪が少し積もっていた。低体温で死ぬところだった。この期間が長かった。帰りの電車は当然ない。タクシー代がかさんだ。

2、手が震えだす。
  42歳の時だった。酒を飲むとぴたりと止まった。「やっぱり酒は百薬の長や」とますます酒を飲んだ。歯痛の時の鎮痛剤と同じで虫歯はずんずん進行しているのに、虫歯が治ったと勘違いしているのだ。

3、ブラックアウトになり、昨日飲んでの事柄が記憶にないことがある。
  これは記憶をつかさどる大脳の海馬が萎縮しているのであろう。ひどくなると読み書きが出来なくなり、外出すると自分の家も分からなくなる。

4、 不眠症になり、寝付かれなく寝ても朝早く目が覚める。
  寝ようとしても枕のそばで耳の近くの血管がとくとくと音をたてて眠らさず、寝ても朝4時には目が覚める。新聞は来ていないし退屈しのぎにウヰスキーの水割りを飲むようになった。朝酒飲んでから出勤というふざけた習慣がついた。同僚に聞かれたら、「昨日の酒が残っとる」と嘘をつくつもりだった。誰も信用しなかっただろうに。今から考えれば、酒を控えれば不眠症は治るのに、酒をひかえずして不眠症を治そうとした。無知だった。

5、嫌な汗が寝ていても出るし、起きていても出る。
  激しくなると下着がぐっしょりぬれるぐらい汗をかく。冷や汗である。

6、歯を磨く時えずくし、下痢が続く。
  電車も困るが、バスが一番困る。トイレに駆け込めないからである。それでもおかしいおかしいと思いながら、酒のためとは思わず失敗したこともあった。

7、ご飯が食べられなくなる。
  胃がむかむかして受け付けてくれない。一晩中寝られず、飯も食われなくなったら、恥を忍んで内科医へ行った。内科医は「ビールなら2本、酒なら2合ぐらいにしなさい。あなたにはご家族もあるでしょうに」と言って精神安定剤をくれた。一晩中寝られず、飯も食われないのは、立派なアルコール依存症だ。ビール2本でおさまるなら医者に行くはずがない。知らずして指導するのは犯罪行為である。

8、夜中に起き出し所かまわず小便をする。失禁をする。
 大脳が萎縮したのであろう。

9、こむらがえりが起きる。
  足のふくらはぎが引きつってものすごく痛む。持ったはしが手から離れない。取るには右の指で引き剥がすようにしなければならない。

10、幻覚・妄想におびえる。
  隣から歌が聞こえたりお経が聞こえたりする。「出て来い。出て来い」としつこく呼びかけられる。2階から飛び降りろと命令される。虫が一斉にはいよってくる。壁が襲い掛かる。いても立ってもいられなくなる。女房が浮気をしているのではないかと嫉妬妄想に憔悴する。

11、 完全にぼける。また、致命的な内臓疾患を起こす。
  アルコールは薬物であり、胃や腸や肝臓など内臓を痛めつける一方、脳も痛めつける。飲んでポーとなるのは脳を麻痺させているのだから、四十六時中麻痺しておれば脳がおかしくなるのも理解できよう。                                                     

  人により不調になる順番は異なるであろう。朝酒を飲みだしたら一挙にこれらの症状が襲って来る。上記のことは健康をなくす事例である。その他、信用をなくす、仕事をなくす、家庭をなくす『なくす』病である。それらをなくす前に断酒に踏み切って欲しいのだ。アルコールの魔力の正体を知れば、対処のしようもあると言うものだ。

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 W アルコール依存症診断テスト
 
  私は、長い間断酒会に所属しておりながら、自分がアルコール依存症だとは認めていなかった。いろいろな学者による診断テストがあるが、決して認めなかった。ところが断酒して15年目に『世界共通の自己診断テスト ICD−10法』に出会い、ついに自分は立派なアルコール依存症だと認めざるをえなかった。断酒して15年目の夏のことであった。皆さんも心にたずねてみては如何であろうか。
(International Classificationof Diseases−第10版)″疾病の国際的な診断基準″

1、飲酒への強い欲望
  節酒、断酒しようとするが、再び元の飲み方に戻ってしまう。次のような異常な飲酒行動がある。飲酒運転の反復、朝酒,隠れ飲み、飲んで電話をかけまくる、入院中の飲酒、時・場所・場合の障害、連続飲酒,山型飲酒サイクルなど。

2、飲酒開始、飲酒終了、飲酒量のコントロール障害
  仕事中の飲酒、翌日の仕事にさしつかえる時間まで飲み続ける。悪酔いしたり、臓器障害を起こすまで飲んでしまう。

3、アルコール中止または減量した時の生理的離脱状態
  手足の震え、発汗、吐き気、腹痛、下痢、朝の食欲不振、睡眠障害、鬱、頭痛、いらつき、けいれん発作、幻覚・妄想など。

4、耐性の形成
  酔えるまでに必要な飲酒量が増えて行く。自分では酒に強くなったと錯覚する。

5、飲酒のため他の楽しみや興味を次第に失って行く
  飲酒中心の生活になる。

6、明らかに有害な結果が起きているのに、アルコールを飲む
  アルコール性臓器障害があり、飲酒をやめるよう医師から指示されているのに飲む。不利益が生じるとわかっているのに飲む。これ以上飲めば離婚するとか、首にするとか言われても飲む。


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 X 自己診断

    
私の場合を考えて見よう。

@ 朝酒(した)→ 朝早く目が覚めて、朝刊も来ていないのですることがない。コーヒ−にウヰスキーを入れて飲めば退屈しのぎになった。朝酒の習慣をやめようと勤めたが、むなしい努力に終わった。

A 隠れ飲み(した)→女房がこわいわけではないのだが、つまらぬトラブルは避けたかったからだ。

B 飲んで電話をかけまくる(した)→飲めば無性に腹が立ってきた。正義感がふつふつと沸いてきた。今立たねばいつたつのだ。俺がやらねば誰がやるのだ、という思いで電話したが、された方は「ふん、酔っ払いが」と思ったにちがいない。

C 連続飲酒、山型飲酒はなかった。

D 仕事中の飲酒(した)→誰にもばれないと高をくくっていた。人間性の喪失である。

E 手の震え(あった) 発汗(あった) 吐き気(あった) 腹痛(なかった) 下痢(あった) 朝の食欲不振(食べなかった) 睡眠障害(あった) 鬱(なかった) 頭痛(なかった) いらつき(なかった) 痙攣発作(なかった) 幻覚・妄想(軽い幻聴はあった)。

F 耐性の証拠(あった)→30代後半から二日酔いにならなくなった。「俺は酒に強くなった」とうぬぼれていた。何のことはない。薬物作用が効かなくなっていたのだ。

G 酒以外の楽しみがつとに消えていった。釣りをしていても酒を片手に、囲碁をしていてもビールを飲みながらであった。旅行中も酒の切れる時がなかった。

H 肝臓が硬くなっていた。酒が肝臓によくないとは解っていた。それでも「まあ、なんとかなるわい」とたかをくくっていた。

I 結局、ブレーキのきかない自転車に乗って坂道をころがる如く、行き着くところまで行かねば、暴走は止まらなかった。この診断テストでアルコール依存症だと認めたわけである。

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 Y 酒を切るつらさ
 大変らしい。お二人の体験談からその辛さを追体験しよう。
  
         自力で酒を切ろうとした(40代男性)
  酒が切れてくる。お金は妻によって隠されている。風呂の中でも離さない。仕方がない。もうやめるしかない。子供の顔でも見ればやめる気になるだろうと覗きに行く。頭では解る。しかし苦しい。飲みたい。飲んだら楽になるのに。じっとできない。冬なのに水風呂に入る。時間が過ぎて行ったらよいのだ。
  駄目だ。どうしても飲みたい。死んだらよいのだ。首をつろう。縄を掛ける所がない。ネクタイで自分の首を力一杯絞めてみた。気が遠くなって行くのが分かる。しかし、これは無理。暗い外を見る。飛び降りたらいいのだ。3階から5階に行って下を見る。頭を打つのは痛そうだ。朝になる。妻の顔を見る。金を出せと無言で言っている。妻は危険を感じて後づさりする。手が妻の首を絞めてしまいそうだ。妻が千円札を出す。「ちょこちょこ飲まんと、がーと飲んだらどうですか」  そんなに飲んだらいかん。1本でいいのだ。
  飲む間隔を段々と広げて行ってやっと酒を切る。電話のベルがやたらと聞こえる。本当は鳴っていないのだ。布団の上に誰かの足が見える。驚いて手で払ってみる。
 酒をやめて何が一番いいかと言うと、あの酒を切る苦しさを味わわなくていいことだ。断酒して5年。子供の寝顔を見てやっと子供を可愛らしいと思うようになった。妻の寝顔。これは未だに変化はない。                                                                   兵庫県断酒会『のじぎく』 昭和61年2月

         一杯飲めば楽になるのに
  酒をきるために吉野の山と川に抱かれた清閑な先輩宅に無事到着。先輩の家族、家内の12の瞳に見守られて酒を切る苦行が始まった。時間がたつにつれて喉の渇きが尋常ではなく、先輩の子息が谷川から汲んで来てくれた水を飲んでも吐き出してしまう。やがて禁断症状が出始めた。真夏の暑い時期なのに、寒気と震えが襲ってくる。脂汗が吹き出した。座っていることも覚束なく、布団にくるまり苦しさに耐えている内に、ひとしきり惰眠にはいたらしい。意識が戻り始めると、身体中が異常にだるく、何とも言えない苦しさに見舞われた。枕元に置いてくれていた水を一気に飲むと、またしても噴水のように吐き出してしまう。今自分が何処にいるのかしばらくは思い出せない。他人の家で横になっていることに気づいて、脂汗をかきかき後始末をする。頭の中は空虚なことばかり思いめぐらしている。もぬけの殻人間になっている。
  昼過ぎになると少しは身体も楽になりかけ、先刻までの苦しい思いを忘れたのか、また一杯への気持ちが出始める。家内の監視の隙を見計らって、財布から500円を抜き取り、ふらふらと近所を見回ってみるが、酒を売っているとことが見つからず、トボトボト帰り道を帰っていると、前方より家内の大きな声が聞こえてきた。一本道で逃げ場がない。自分の無様な姿が惨めだ。仕方なく先輩宅まで抱えられるようにして連れ戻される。飲まなくてよかったという思いと、一杯飲めば楽になれたという思いとが繰り返し起こってくる。
    奈良県断酒連合会『せいりゅう』 平成10年8月号

※考察 酒を切る辛さは体験したものでないと理解できない。手を伸ばせば酒があることが分かっているとなおさら、手を出してはいけないと叱る自分と一杯飲めば楽になると手を伸ばそうとする自分とのせめぎ合いは、ほとほとしんどい。その点、手を伸ばしても酒がないと諦めてしまうと以外と楽に酒がきれるのではないかと思う。私の場合は酒の失敗で18日間留置所にとどめ置かれた。酒が欲しいとは思わなかった。脳の内部で欲望の制御が出来ていたのであろう。入院したことはないが、ほぼ同じ欲望の制御が効くのだろう。
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 Z自殺の心理

                   大人の名無しさん投稿日:02/12/29  実はついこの前、本当に自殺一歩手前まで行ってしまいました。自殺を擁護するわけじゃないです。でも、本当に「あぁ。もうどうしようもない。この悲しみを受け止められない」と思ったのです。

好きで自殺なんかする訳無いでです。誰だって生きたいです。でも、その時の心境は誰かに話すとか、相談するとかそんな余裕すらなかったです。僕も友人を一人自殺で失いました。死に顔を見ながら、なぜ死ぬ前に一言相談してくれなかったのか、他に道はなかったのか悔しかった。  自分がその立場になり、初めて判りました。そんな心の余裕さえ無いんだと。今こうやってレスしていますが、僕もまたいつ死にたくなるか怖いです。なんとかしたいです。大事な人の笑顔を見た時、「生きたい!」って本当に感じます。
 心の病かもしれません‥・
 自殺してしまった人は、そこに行き着くまで本当にギリギリまで生きて、それでもどうしようもなかったと思うんです。

※ アルコール依存症はうつ病と親戚である。うつ病は自殺念慮が湧いてくると言う。ゆえに、アル中は自殺者が多い。断酒会会員は、皆な一度や二度は自殺を考えたことがあったはずである。かく言う小生も、頭の遠くのほうで自殺を考えたことがあった。この自殺念慮も、断酒すれば脱却出来るのである。不眠も、断酒すれば脱却出来るのである。アル中は断酒せずして自殺念慮を脱却し、不眠を克服したいと願っている。二律背反だ。どちらかを選ぶべきなんだ。
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