北朝鮮砲撃:「韓米が北朝鮮に報復の可能性も」

 28日に始まる韓米合同軍事演習で、韓米両国が北朝鮮の重要軍事施設を攻撃するのではないかとの観測が中国軍幹部から示された。

 中国軍の著名理論家として知られる張召忠・国防大教授(海軍少将)は26日、環球時報の識者紙上討論で、「韓米は合同演習の途中で、北朝鮮に対する報復行動の機会を狙う可能性がある。北朝鮮が今回の演習に反応を見せれば、韓米両国軍は北朝鮮の目標に対し攻撃を行い、20分以内に作戦を完了することができるはずだ」と述べた。

 張教授は「韓国は『天安』沈没事件と今回の延坪島砲撃事件で大きな損害を受けた。報復作戦を行わなければ、国民の信頼を失い、政府の政権担当能力まで疑われることになりかねない」と理由を説明した。

 また、金燦栄・中国人民大国際関係学院副院長も「米国の空母が西海(黄海)に入れば、北朝鮮が態度を軟化させ、中国との協調を模索する可能性が最も高いが、北朝鮮が再び砲撃を加えるシナリオも考えられる。そうなれば、韓米両国軍は反撃に出て、北朝鮮の海岸砲陣地を破壊するだろう」と指摘。その上で、「北朝鮮がそれに反発し、軍事境界線付近で過激な行動を取るなど、極端な状況も仮定可能だが、それは理論的には可能でも現実とはならないはずだ」と分析した。

 上海東アジア研究所の張祖謙・地域安全保障研究室長は、「韓米両国と北朝鮮の対決局面をコントロールできない状況となれば、中国軍が北朝鮮領内に20-30キロ入り、緩衝地域をつくり、北朝鮮難民を北朝鮮領内から出さないようにしなければならない。状況が安定したら撤退すればよい」と述べた。

北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員

【ニュース特集】北朝鮮砲撃、緊張高まる韓半島

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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