都心部のスクリーン復活を―。映画館「八丁座」が26日、広島市中区胡町の福屋八丁堀本店8階にオープンした。市中心部で映画館の閉館が相次ぐ中、開館を待ちわびた映画ファンが早速、駆け付けた。
初上映は山田洋次監督の「男はつらいよ〜寅次郎相合い傘」。午前10時の開館前から客が並び、36人が楽しんだ。映画を月に1、2本見る南区の川北忠雄さん(70)は「繁華街で映画館が減るのが寂しく、開館を待ちに待っていた。広々とした座席も素晴らしい」と話していた。
同館は、2008年4月に閉館した松竹東洋座と広島名画座の跡に、映画館「サロンシネマ」(中区)などを経営する序破急(同)が新設。初上映前、同社の蔵本順子社長は「街中に映画館の灯をともした。末永くかわいがってください」とあいさつした。
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【写真説明】江戸時代の芝居小屋をイメージした八丁座。開館早々、映画ファンらが詰めかけた=26日午前10時45分、広島市中区胡町(撮影・天畠智則)
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