韓国大統領 戦力を大幅増強へ
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韓国大統領 戦力を大幅増強へ

11月26日 4時32分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

北朝鮮による砲撃を受けて、韓国のイ・ミョンバク大統領は、キム・テヨン国防相を事実上、更迭するとともに、ヨンピョン島をはじめ北朝鮮に近い島々の戦力を大幅に増強することを決めました。

民間人を含む4人が死亡した北朝鮮による砲撃から3日たったヨンピョン島では、1700人余りの住民のほとんどが避難し、現在は数十人しか残っていません。韓国本土とを結ぶ定期船は25日から再開されましたが、これに乗っていったん島に戻った住民も再びあるかもしれない砲撃の恐怖から、自宅から生活用品などを持ち運ぶと、再び島を離れて行きました。韓国国内では、今回の砲撃戦で北朝鮮に十分な反撃ができなかったことが被害を拡大させたとする批判が高まっています。韓国の国会は、25日、北朝鮮を非難する一方で、韓国政府に対しても挑発行為には断固とした対応をとるよう求める決議を採択しました。こうした世論の高まりを受けて、イ・ミョンバク大統領は、25日夜、砲撃戦の責任をとらせる形でキム・テヨン国防相を事実上、更迭しました。一方、安全保障にかかわる閣僚を集めた会議で、今後北朝鮮から攻撃があった場合、すばやく反撃ができるように交戦規則を見直すことを決めました。同時に、ヨンピョン島をはじめ黄海に浮かぶ島々の戦力を大幅に増強することを決め、射程距離が40キロに及ぶ移動式の大砲の数を2倍程度に増やすほか、島に配置されている海兵隊員の縮小計画を撤回し、必要な予算を優先的に投入するとしています。