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停電なんの!日本、ペルーを撃破/バレー (2/2ページ)

2010.10.31 05:04
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停電なんの!日本、ペルーを撃破/バレー
ボールが見えない!? 日本戦の直前に会場が停電。約1時間も試合開始が遅れるハプニング(撮影・鈴木健児)【フォト】

 「落ち着いてください。これは演出ではありません。前代未聞のできごとですが、おそらく台風14号の影響と思われます」と、アナウンスが繰り返された。

 選手は非常灯の薄暗い光を頼りにウオームアップを継続。途中、一部の照明が点灯したが、再びダウン。エースの「サオリン」木村沙織(24)=東レ=は「(演出で)誰かが来るのかな、と思った。1度ついても何度も消えて、時間も長かったので、集中を切らさないようにした」。

 原因は天井の一部からの雨漏りによる、電気系統のトラブル。会場の国立代々木第1体育館は1964(昭和39)年東京五輪に向け、同年9月に有名建築家の丹下健三氏の設計で完成された。同氏の代表的な作品でもある。2系統ある電気系統のうち、1つが雨漏りでショート。漏電で使えなくなったという。

 08年7月の男子ワールドリーグ(愛知・小牧市)の試合中、落雷による一時的な停電はあったが、最初の停電から待つこと約1時間。これだけの長時間は前代未聞とあって、真鍋政義監督(47)は「選手は集中してプレーしてくれた」。8月のワールドグランプリ予選ラウンドを行ったブラジルでは、会場の四隅が吹きさらしになっており、雨でコートがびしょぬれになって中断したトラブルもあったという。「海外遠征して勉強していてよかったな、と思う」と苦笑い。代表「火の鳥ニッポン」は暗い闇を、闘志の炎で鮮やかに照らした。(伊藤昇)



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ボールが見えない!?日本戦の直前に会場が停電。約1時間も試合開始が遅れるハプニング(撮影・鈴木健児)

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