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どうも最後の詰めが甘い河村名古屋市長

【政治・経済】

2010年11月25日 掲載

市議会リコール失敗 大誤算!

●来年2月 知事選 市長選 ダブルで巻き返し
 まさかの大ドンデン返しだ。
 名古屋市の河村たかし市長(62)が先頭に立って進めてきた市議会の解散請求(リコール)運動。46万人以上の署名が集まったのに、市の選挙管理委員会は、24日、そのうちの11万人強を無効と判定。有効数は35万3791人分で、市議会解散の是非を問う住民投票に必要な36万5795人分を下回ったのだ。
「無効が予想以上に多かった。署名簿の担当者である『受任者』の名前が空欄になっているものが大量に見つかり、その多くが無効と判定されたのです。確かに、署名運動の最後の方は、イケイケドンドンで署名を集めたところもあった。町内の回覧板など少しズサンな集め方もありました。ただ、市選管の委員は市議OBが多く、必要以上に審査が厳しかったという見方もあります」(地元メディア関係者)
 絶対大丈夫だと思っていたリコールの“失敗”に、さすがの河村市長も「泣けてくる。民主主義の恐るべき危機だっちゅーこと」と落胆の色がアリアリ。名簿提出後に審査基準が厳しくなったことに「後出しじゃんけんだ」と怒りをぶちまけた。
 市民向けの減税や年収を2500万円から800万円に減らし身銭を切る姿勢など、改革実行力には拍手喝采なのだが、河村サン、どうもいつも最後の詰めが甘い。
「民主党の衆院時代は、『総理をめざす男』のキャッチフレーズで、代表選に出たい出たいと言っていたけど、一度も20人の推薦人を集められなかった。名古屋市長選も、5年前に一度出馬表明したのに、民主党県連の推薦が得られず断念している。ま、勢いとアバウトさが売りの河村さんらしい」(民主党関係者)
 リコール成立の勢いで来年2月の県知事選突入を狙っていた河村市長。23日は、知事選で支援予定の自民党の大村秀章議員と揃って地元の干潟に出かけ……と、計画はバッチリのはずだった。
 ただ、本人は全く諦めていない様子。河村市長に近い関係者は、「それでも35万人の署名の意味は大きい。これで来年は市長を辞職し、知事選と市長選のダブル選挙で再び民意を問う気持ちが強まったんじゃないか」と言った。
 まだまだ第2、第3ラウンドがありそうだ。
~2010年11月25日以前の記事~