それは、そのまま現在の民主党政権に当てはまる。「城主」と「家老」の間に意思疎通がなく、「武将」たちは不満を溜め込み、勝手な行動に走るだけ。これで城がもつわけがない。「民主城」が落城する日は、そう遠いことではなさそうだ。
「仙谷氏は、海保の鈴木久泰長官に対し『責任は免れない』と言いながら、馬淵国交相のほうは擁護している。しかし、鈴木海保長官が辞任すれば、必然的に馬淵大臣の責任問題が浮上し、ひいては尖閣問題への対処を指揮してきた仙谷氏の責任が問われることになる。もし民主党政権を守るつもりなら、最終的には、当然、仙谷氏自身がクビを差し出すしかなくなる」(民主党ベテラン代議士)
菅政権は発足以来、法案を一本も国会で成立させていない。臨時国会の会期末は12月3日に迫っているが、仮に会期を大幅延長したとしても、景気対策に必須の'10年度補正予算の執行すら危ぶまれる状況だ。そろそろ、国民の堪忍袋の緒も切れ掛かっている。
信玄の子・勝頼は、「人は城」という父の遺訓を守れず、配下の離反を招いて滅亡した。同様に、仙谷氏や菅首相が求心力を失い、自滅して"クビ"になっても、もはや誰も驚きはしない。
だが、民主党政権が焼け落ちる中で失われるのは、彼らの政治生命などではない。政権交代に未来を託した国民の夢と希望が、その無責任によって、空しく灰燼に帰すことになる。
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