砲撃と無償化「結びつけるな」 保護者らが声明
北朝鮮による韓国砲撃を受けて、政府が朝鮮学校への高校無償化適用の審査手続きを停止したことに対して、京都朝鮮中高級学校(京都市左京区)の校長や保護者が26日、朝鮮半島情勢と無償化を結びつけるのは「理不尽極まりない」と批判し、速やかな適用を求める緊急声明を発表した。
声明では、手続きの停止について、外国人学校への無償化適用は「外交上の配慮はせず教育上の観点から客観的に判断すべき」としてきた政府見解との矛盾を指摘し、朝鮮学校だけが適用を先送りされている「深刻な民族差別」と訴えて早期の適用を求めた。
発表の会見で、保護者たちは「日本でずっと暮らしていくのに、なぜ自分たちだけが差別を受けるのか。いまだに差別が続き胸が痛い」「子どもたちをもてあそばないでほしい」と訴えた。
同校は26日までに、適用を求める申請書類を提出し、文部科学省に受理されたが、審査がいつ行われるかは不明という。
【 2010年11月27日 08時54分 】