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海老蔵「暴走族にやられた」警視庁捜査へ (2/2ページ)
酔いがさめて悪夢のような出来事の一端が、はっきりしてきたのか…。歌舞伎界のプリンスが、２５日未明に西麻布界隈の店で殴られた時の様子を少しずつ話し始めた。
東京・港区内にある総合病院の個室ベッド。捜査員による事情聴取は２５日から断続的に続けられた。海老蔵は神妙な顔で応じており、ＴＢＳの報道や関係者の話によると「店で知り合った暴走族を名乗るグループにやられた。殴ってきたのは、その中の色の黒い男だった」と証言したという。
警視庁は、意図的に顔を狙った傷害事件として本格的な捜査を開始。男の行方を追うとともに、動機などの解明を急いでいる。海老蔵は「家に帰ったら所持品がなくなっていた」とも話しており、紛失なのか盗難なのかも合わせて捜査対象になっているようだ。
これまでの調べに対し海老蔵は、２４日午後９時ごろから六本木で仲間数人と飲み始め、その後、西麻布の雑居ビルのバーをはしご酒。仲間と別れて、この日知り合ったグループと飲んでいた際、「具合が悪くなった人を介抱していたら、いきなり殴られた」と説明。こぶしなどに目立った傷がないことから、一方的に殴られた可能性が高い。
２６日に自らの公演千秋楽を終えた父の歌舞伎俳優、市川團十郎（６４）が息子を見舞った後の午後９時過ぎ、目黒区内の自宅前で会見。「息子は元気そうだった。腫れも少しひいたが、全治２カ月と聞いた。被害届を出そうとお互いの意思を確認しました」と明言した。
関係者の話によると、海老蔵の入院した個室はシャワー付きで、新妻のフリーキャスター、小林麻央（２８）が前日から付きっきりで看病。その麻央のためか、家政婦２人が２６日、自宅からドライヤーのほか、毛布やドリンクの入った段ボール、スーツケースなどを慌ただしく運び入れた。
團十郎は「病室で海老蔵には『お前のうぬぼれが招いたことだ』と厳しく注意した」と苦渋の表情。周囲を巻き込む事態に発展する中、警視庁は今後、海老蔵の回復を待ってさらに詳しく聴くとともに、麻央と團十郎からも事情を聴く方針だ。