覚醒剤を持っていたとして逮捕、起訴された大阪弁護士会所属の弁護士が、保釈期間中に別の覚せい剤事件の裁判で弁護人を務めていることがわかりました。 「私が保釈されてから3人ぐらい頼みにきてる。シャブの世界では有名なんですよ。久万さんしかおらんと」(弁護士 久万戸知良被告) 25日、裁判所の前でこう話す、弁護士の久万知良被告(70)。 先月17日、大阪市内で覚せい剤を所持していたとして逮捕、起訴されました。 久万被告の専門は「薬物事件」。 自らのホームページでも「覚せい剤の久万という異名を持っている」などとアピールしていました。 久万被告は今月9日に保釈され、今後の裁判には被告人として出廷しますが、現在もおよそ50件の刑事事件で弁護人をつとめています。 25日も麻薬特例法違反などの罪に問われている元山口組系暴力団組長の弁護人として神戸地裁に出向きました。 「割り切って考えてます。被告人でもあって弁護人でもあって何の問題もないと考えてる。(拘置所)の中に入って中のことがよくわかって、かえって自分の幅が広がったかなと思う」(弁護士 久万戸知良被告) 刑事被告人となった弁護士が別の刑事事件を弁護するのは極めて異例で、久万被告が所属する大阪弁護士会は「問題だと思うが、有罪が確定していない段階で会員が弁護活動をすることは禁じられていない」と話しています。 (11/25 19:16)