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◆泊原発3号機プルサーマル許可
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原子力発電所で一度使った核燃料を再利用するプルサーマル発電について経済産業省は、北海道電力の泊原発3号機での実施を許可しました。
北電は再来年、2012年春の発電開始を目指す方針で道内の原子力発電は新たな段階に入ります。

経済産業省はきょう午後、北電に対し、プルサーマル発電の許可書を交付しました。
(北電・大内副社長)「安全を第一に品質をしっかり確保しながら取り進めていきたい」
プルサーマル発電が実施されるのは泊原発3号機です。プルサーマル発電では、使用済みの核燃料を再利用します。原子力発電でウラン燃料を使った後、その使用済みの燃料からプルトニウムを取り出します。そしてウラン燃料と混ぜてMOX燃料を作り再び原子力発電に使う技術です。原子力発電で生み出されるプルトニウムは放射線が強く毒性が高い物質です。しかも、核兵器に転用できることから国際的に厳しく監視され再利用を迫られています。プルサーマル発電は去年12月、国内で初めて九州電力の玄海原発3号機で始まりました。これまで実施が許可されたのは泊原発3号機で11基目です。
札幌ではおととい、プルサーマル発電の安全性に不安があるとして反対のデモ行進が行われました。(反対の市民グループ)「核燃料サイクルは破綻している。回っていかない。サイクルと言えない。それなのにプルサーマル計画を推し進めようとする」
泊3号機でのプルサーマル発電をめぐっては、有識者の検討会議で「安全性が確保される」との結論が出され高橋知事が受け入れを決めました。高橋知事は「安全性の確保を最優先に取り組み、計画の進捗状況について情報提供を求める」とのコメントを出しました。
(泊村牧野村長)「安全安心の中で暮らせるよう原子力の運営をしてもらいたい」
北電は、泊原発3号機でのプルサーマル発電を再来年、2012年の春に始めたいとしています。
(2010年11月26日(金)「どさんこワイド179」)
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