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顔にあざや腫れ 度々負傷、口つぐむ 門真17歳死亡(1/4ページ)

2010年11月26日

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 大阪府門真市の田代悠里子さん(17)=9月に変死=に6月、重傷を負わせたとして、姉の田代恵里子(21)とその交際相手の梅崎大吾郎(30)の両容疑者が大阪府警に傷害容疑で逮捕された。悠里子さんは何度も負傷しながら、理由をはっきりと明かさなかった。(小池暢、後藤洋平、染田屋竜太)

     ◇

 「何かあったら知らせて、と声をかけても口をつぐんでいた」。悠里子さんのアルバイト先だった物流会社の男性社員は肩を落とす。

 男性によると、悠里子さんは商品の仕分け作業を担っていた。顔の左半分が青く腫れあがっていた日が何度かあった。6月に重傷を負うまで週5〜6日働いた。

 捜査関係者によると、悠里子さんは月18万円前後の収入があったが、恵里子容疑者と梅崎容疑者がほぼ全額を使っていた。両容疑者がいた悠里子さん宅の離れからは、高級ブランドのバッグや服、ゲーム機などが多数見つかったという。

 悠里子さんは恵里子容疑者と兄の3人きょうだいの末っ子。近所の主婦によると、もともと人なつっこい性格で、将来は保育士になりたいと話していた。

 中学3年だった2008年5月、不登校が始まった。門真市教委によると、1学期に金髪、2学期には丸刈りになった。府警は、髪を切ったのは梅崎容疑者とみている。

 担任教諭が同年9月までに4回、顔のあざや腫れを見つけた。だが、悠里子さんは「自転車で電柱にぶつかった」「ゲームセンターで絡まれた」などと説明した。

 捜査関係者らによると、この数年前、両容疑者は出会い系サイトで知り合った。門真市内のアパートで同居し、病気などを理由に2人で月計約15万円の生活保護を受けた。両容疑者は悠里子さんの家の離れに出入りし始め、08年ごろ悠里子さんの母親が離婚して家を出た。母親の知人は「金の無心ばかりされると母親が泣いていた」。悠里子さんの不登校の時期と重なる。

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