アジアの平和安定　「露中関係が重要」　首相会談

　【モスクワ＝佐藤貴生】ロシアのプーチン首相は２３日、訪露した中国の温家宝首相と西部サンクトペテルブルク近郊で会談し、「露中の戦略的パートナー関係は、世界とアジア太平洋地域の平和と安定強化のための重要な要素だ」と述べた。温首相も、「私たちは共通の関心事だけでなく、世界の平和と発展の確保を促進することもできる」と応じた。

　プーチン首相は会談後の記者会見で、モスクワの為替市場で１２月上旬から中国の人民元の取引を始めることを明らかにした。中国・上海では今月２２日からロシアの通貨ルーブルの取引が始まっており、首相は「両国の経済と金融システムの関係が強まった結果だ」と述べた。

　両国はこの日、ロシアが中国江蘇省の田湾原子力発電所で新たに原発３、４号機を建設することでも合意、契約書に署名した。

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