ツイッター攻略講座

　例えば、ツイート内の@kabasawaをクリックすると、http://twitter.com/kabasawa　に飛んできます。

つまり、誰かのリツイートやハッシュタグのページから、@(自分のアカウント)をクリックして、自分のプロフィール・ページまでせっかく来てくれたとしても、プロフィール・ページがいい加減な作りだと、せっかく「フォローしようか、どうしようか？」と迷っている「見込みフォロワー」を失ってしまうのです。

というか、「プロフィール・ページ」まで来てくれている人、というのはあなたに既に興味を持っていて、フォローする気満々なのです。しかし、「自己紹介が３行しかない」とか、アイコンの写真が入っていなかったり、「カバちゃん」とかいう極めて個人的なニックネームが使われていたりとか、そういう不手際があると、せっかくの｢フォローしたい｣という気持ちは消えてなくなります。

１００人が自分のプロフィール・ページを訪れた場合。何人がフォロワーになってくれるのか？　プロフィール・ページからのフォロー率。この「プロフィール・ページからのフォロー率」が10％なのか、80％なのかで、あなたのフォロワーの増え方は、「８倍」違うということになります。

フォロワーがドンドン増えていくのか、いろいろな方法を試しても全然フォロワーが増えないのか。それは、「プロフィール・ページからのフォロー率」に依存します。ですから、「プロフィール・ページからのフォロー率」を極限まで高めておく、ということがフォロワーを爆発的に増やしていくために絶対に必要な条件となります。

では、「プロフィール・ページからのフォロー率」を極限まで高める方法、つまりプロフィール・ページの最適化の方法を一つずつ説明していきましょう。

ある心理学の実験によると、人間の印象の大部分は初対面の印象で決定付けられ、その90％は外見で決まる、といわれています。「人間は中身が重要」とは言っても、まずは「外見」で判断されてしまう、ということ。

Twitterで言うと「自己紹介」にどんなに素晴らしいことが書いてあっても、アイコンが鳥のまま（初期設定のまま）だったり、全く平凡なアイコンであったなら、全く印象に残らない。つまり、「自己紹介」も読んでくれないし、フォローもしてくれない、ということになるのです。

　パーソナル・ブランディングを目的とする人は、アイコンとして「自分の顔」の画像を使うのがベストです。表情も非常に重要です。「笑顔」なのか「クールな表情」なのか。それによって、あなたのブランドイメージが決定される、といっても過言ではありません。私は、過去に撮影したデジカメ写真の中から、最も「笑顔」が良い写真を選んで、アイコンとして使っています。

顔出しできないという方の場合は、イラストや似顔絵が良いと思います。イラストや似顔絵を誰か上手な人に書いてもらえると良いのですが、なかなかそうもいかないでしょう。その場合は、以下のサービスを使うと、自分で簡単に似顔絵を作成できます。

●「ツイッターアイコンメーカー」

「物」ではなく、「顔」を使う、というのが重要です。「顔」から人間性が伝わってきます。プロフィール・ページのみならず、日々のツイートの左横にも表示されますから、あなたの顔と名前を自然に覚えてもらうことになりますので、たまたまどこかのパーティーなどで会った時に、「Twitterの人ですね」ということになって、話も盛り上がります。

法人アカウントの場合は、会社の社章、あるいは会社の商品。あるいは、会社のイメージを象徴するものであるとか、一工夫が必要です。

自分の好きな物や自分の好きなアニメキャラクターなどをアイコンにしている人もいます。これは趣味目的の「情報受信者」が、自分で楽しむためにやることであって、厳密には著作権違反でもあります。「情報発信者」は決してやってはいけません。

アイコンの基本は「１対１対応」であるということ。タイムラインにアイコンが出た瞬間に、「○○さんがつぶやいた」と即時に認識させられる画像がベストです。

　プロフィール・ページにアクセスしたユーザーが、アイコンから好印象を受ければすぐにフォローするし、アイコンから受ける印象が悪ければフォローしないのです。アイコンはいつでも、すぐに変更が可能ですから、今のアイコンがイマイチであれば、すぐに新しいものに変えてください。

タイムラインにはアイコン＋ユーザー名で表示されます。ですから、「アイコン＋ユーザー名」で、誰がつぶやいたのかがユーザーに伝わらないと精読率は下がます。

ユーザー名がブランディングに直結しますので、慎重に決めなくてはいけません。私の場合は、「kabasawa」という私の名字そのものがとれたので非常にラッキーでした。

GoogleやYahoo!などほとんどのサービスは、後からユーザー名（アカウント名）を変えるは不可能で、新しくアカウントを取り直すしかないのですが、Twitterが非常にユニークなのは、後からでもユーザー名を変更できることです。フォロワーもそのまま引き継ぐことが出来ます。もちろん、変更したいアカウントが空いていればの話です。

　ユーザー名で最も重要なのは、長すぎないということです。できれば10文字以下にするべきでしょう。その理由はリツイートされた時に、最初の発言者の@ユーザー名が、リツイート内に含まれるからです。つまり、アカウント５文字の人と、アカウント15文字の人では、リツイート内に書き込める文字数が10文字も違ってしまうのです。

結果として、ユーザー名が長い人ほど、元のツイートが削られてしまう可能性が高いということ。ツイートが削られると、ＲＴのＲＴ、つまりリツイートされたツイートがさらにリツイートされる可能性が大幅に減っていきます。

Twitterの最大のメリットは「バイラルな波及効果」です。いかにリツイートされるかが非常に重要なのですが、ユーザー名が長いとバイラルな波及効果に、間違いなくブレーキがかかってしまいます。

　名前とはプロフィールの一番上に表示される名前です。

Twitterの利用者にはいろいろな人たちがいます。友達同士でフォローしあって、ローカルな話題だけをつぶやいている人も多いと思います。「情報受信者」としてTwitterを使う、つまり趣味や娯楽としてTwitterを使う。それもTwitterの楽しみ方です。そういう、お友達とのコミュニケーション・ツールとして使っている人は、だいたい「カバちゃん」とか「カバ夫」とか、くだけた気さくなハンドルネームを使っています。

しかし、もしあなたがビジネス目的でのTwitter利用を考えているのなら、あなたが目指すのは「情報受信者」ではなく、「情報発信者」のはずです。「フォロワーが多い」ということは、「そのツイートを読みたい人がたくさんいる」ということですから、「優良な情報をたくさんツイートしている」ことが、大前提となるでしょう。そのために、「名前」によって「情報発信者」であることをアピールしないといけません。
　
　例えば、「精神科医　カバちゃん」と「精神科医　樺沢紫苑」。この印象の違いはどうでしょう。「精神科医　カバちゃん」にしてしまうと、「この人、本当に精神科医なの？」と疑問の目で見られるに違いありません。

　「有益な情報を読みたい」と思っているユーザーは、くだけたニックネームを見た瞬間に、「フォローしよう」という気持ちを失うでしょう。「ああこの人は、内輪の友達と盛り上がっている人だ」という印象を与えるからです。ですから、ビジネス目的でTwitterを使う場合は、くだけたニックネームは使うべきではないでしょう。

　名前は、できれば「本名」を出したいところです。なぜならば、Twitterとはリアルの延長だから。もし本名出しが無理ならば、自分が今後継続的に使っていくべき、しっかりとした「ペンネーム」を決めて、その名前で自己ブランディングをしていくべきです。

　実名で顔出ししている人は、ブランド人（情報発信者）の象徴です。くだけたアイコン、くだけたニックネームは、「趣味でTwitterを楽しんでいます」ということを示します。

　あと、「名前」には、かならず「肩書き」を付けましょう。「樺沢紫苑」だけではなく、「精神科医　樺沢紫苑」にするということ。「経済コンサルタント　佐藤一郎」「幸せナビゲーター　星野夢子」のように、肩書きを明確にする、ということ。

それによって、あなたをフォローしてくれるフォロワーの属性が猛烈に濃くなります。「肩書き」を見れば、それ以下の「自己紹介」を読まなくても、Twitterで何を配信しているかは、瞬時に想像がつきます。「精神科医」ですから、「精神医学や心の問題」について配信しているのだなあ・・・と思ってくれます。「経済コンサルタント」であれば、「経済情報や経済ニュースについてのコメント」を配信しているのか・・・と簡単に想像がつきます。

ですから、”「あなたが配信する情報」を一目瞭然にイメージできる肩書き”を、きちんと表示してください。

（１）字数一杯まで書く　Twitterのプロフィールは160文字まで書けます。なのに、２〜３行しか書いていない人もいますが、非常にもったいないです。字数ギリギリまで使って、できるだけ自分についてのいろいろな情報を盛り込むべきです。

（２）自分の凄さをアピールする　ブランディングの定義はいろいろとありますが、私はブランディングとは、”「凄い」と思わせること”だと思います。つまり、自己紹介を読んで、「この人は凄い人なんだな」と思わせられれば、フォローしてもらえるでしょう。自分の長所、得意ジャンル、能力などをできるだけ盛り込む。何の専門家なのかを明確にして、著書があれば著書名を、受賞歴や特殊な資格などを持っていれば、書き添えておきます。

（３）重要なことは上に書く　Twitterの世界は、｢速い｣です。ＴＬも速いし、ユーザーが読む速度も速い。ですから、Twitterのプロフィールは160文字まで書けるとはいっても、後半まで読んでくれるとは限りません。重要なことは上に書き、最初の３〜４行だけで「凄い」と思わせないといけません。

（４）キーワードを盛り込む　「Twitterプロフィール検索」を使うとプロフィール内の文字列のみを検索することができて、それを使って専門家を探したり、自分が欲しい情報を配信している人を探している人がたくさんいます。つまり、プロフィールに「あなたに結びつくキーワード」が入っていないと、検索結果に表示されないというこになります。フォロー目的で検索している最も濃いユーザーを取りこぼすことになります。ですから、あなたのビジネスに関係する重要なキーワードは、全てプロフィールに盛り込むべきです。

（５）自己開示をちょっとだけする　四角四面の自己紹介はつまらないものです。ユーザーはTwitterを楽しみながら使っているわけですから、あまりにも堅苦しい、真面目すぎる自己紹介はTwitterでは嫌われます。就職に使う履歴書ではないのですから。

　「自己紹介」は、いつでも書き直しが出来ます。ですから、とりあえず160文字で書いてみる。気に入らなければ、修正する。二、三回修正するうちに、ベストの自己紹介に近づいていきます。「最初から素晴らしい自己紹介を書こう」と思うと筆が進まなくなりますので、とりあえず書いてみるという姿勢が重要です。