ストラちゃんのフットボール&グルメ

　すでに、悪名を轟かせている番組、とりわけ大阪およぴ関西人からの轟々たる批判にもひるむことなく、偏見に満ちた情報を流し続けている。
　しかし、なんとこの番組読売テレビの制作。読売テレビは関西の地域にねざしたものが作れない、いや地域に根ざす気持ちがないといわれてきたが、この番組はその典型だろう。
　東京を中心としたマーケットにあわせて、「変な大阪」を捏造し続けている、、「大阪は変だ」と言えば東京で儲かるという非常に安易で志の低い番組である。
　製作者は言う、「いやいやこれは全国の県民のユニークさを取り上げて、皆さんに知っていただこうという意図の番組で、ことさら大阪を取り上げているわけではありません」と。
　しかし、番組を見れば、そんなのが薄っぺらないいわけであることがわかる。
フィクションとしての「私たち東京」が、地方を上から見下ろし、笑う番組、その中でも、東京にたっぷりと蓄積された大阪ステレオタイプを中心に、その周りにその他の「辺境」をちりばめれば何とかなる、そう思っているのは明らかだ。
　大阪には、馬鹿にされ、蔑まれることを生業とする「お笑い芸人」がいるのだ。彼らをスタジオに配置すれば、制作者の卑しい本音を隠してくれる。
　しかし、これはこの「ケンミンショー」に限ったことではない。今の日本のテレビの象徴に過ぎないのだ。さまざまに県民性を捏造して番組を作る。今に「あるある」と同じ運命をたどるだろう。
　私は最近、彼ら制作者が大阪のロケで、無理やり彼らの望む「大阪」ステレオタイプを一般市民に強要した証言を得た。「大阪人はボケ、つっこみ」が上手という映像を撮りたいために、通りかかった学生に、「大阪人らしく、うまい突っ込みをたのむ」と要求した。
　もちろん何人かの通行人はテレビに映りたいために、彼らの要求する「大阪ステレオタイプ」を必死に演じ、そしてその中で彼ら制作者が満足するものだけが選ばれるのだ。これって、「あるある」の捏造と同じ。YTVさん、卑しい根性は早く捨てて、大阪の豊かで多様な文化をしっかり見つめなおしてみては。
そうしないと、心ある大阪人はytvをますます見捨てますよ。