ケンミンショーの愚かさは続く。どこまでも [メディア]
「大阪のおばさんは、犬の飼い主に挨拶もせず、直接犬に話しかける」「これってどうですか。解説をしてください。」
制作会社から、とある関西の大学の社会学の教授に電話があったそうだ。
「それはですね」その教授の得意分野コミュニケーションにかかわる問題です。すらすらと電話で解説を始めました。
「大阪に限らないと思いますが、コミュニケーションの上手な方の普通の工夫ですね。」
「犬に向かって、かわいいねなどと話しかけることは、直接飼い主に話しかけるよりも、飼い主の人と話をするきっかけとしてスムーズですね。西洋ではよくやることですね。大阪に限りません。」
「人と直接向かい合わない工夫、関与シールドと言う概念もあるのですが、人と人が対面すると気詰まりなことがある。それを避けるために、何かほかのものを利用する。それはタバコだったり、携帯だったり、病院や市役所の待合室のテレビだったり、昔の恋人が月を見ながら語り合ったり...」
「いや、大阪のおばちゃんが厚かましいからといったことではないのですか。」
「それが厚かましいのなら、私の知っているイギリスの人もドイツの人も、イタリアの人も厚かましいということになりますが、そうではなく、人と人が付き合うための工夫が上手に発達しているということだと思いますよ。もし、それが大阪の人の特徴であるというのなら、大阪のおばちゃんってさすがにコミュニケーション上手で、動物に優しい人なんですね。」
「はあ、そうなんですか。あの明日でもビデオでコメント取りしたいのですが、また追って連絡します。」
と言って、その制作会社の人は電話を切りましたが、結局、ビデオ収録はなかったそうです。
このテーマ、果たして、どんな「大学の先生」がコメントをするのでしょうね。いつ放送でしょうね。楽しみです。
制作会社から、とある関西の大学の社会学の教授に電話があったそうだ。
「それはですね」その教授の得意分野コミュニケーションにかかわる問題です。すらすらと電話で解説を始めました。
「大阪に限らないと思いますが、コミュニケーションの上手な方の普通の工夫ですね。」
「犬に向かって、かわいいねなどと話しかけることは、直接飼い主に話しかけるよりも、飼い主の人と話をするきっかけとしてスムーズですね。西洋ではよくやることですね。大阪に限りません。」
「人と直接向かい合わない工夫、関与シールドと言う概念もあるのですが、人と人が対面すると気詰まりなことがある。それを避けるために、何かほかのものを利用する。それはタバコだったり、携帯だったり、病院や市役所の待合室のテレビだったり、昔の恋人が月を見ながら語り合ったり...」
「いや、大阪のおばちゃんが厚かましいからといったことではないのですか。」
「それが厚かましいのなら、私の知っているイギリスの人もドイツの人も、イタリアの人も厚かましいということになりますが、そうではなく、人と人が付き合うための工夫が上手に発達しているということだと思いますよ。もし、それが大阪の人の特徴であるというのなら、大阪のおばちゃんってさすがにコミュニケーション上手で、動物に優しい人なんですね。」
「はあ、そうなんですか。あの明日でもビデオでコメント取りしたいのですが、また追って連絡します。」
と言って、その制作会社の人は電話を切りましたが、結局、ビデオ収録はなかったそうです。
このテーマ、果たして、どんな「大学の先生」がコメントをするのでしょうね。いつ放送でしょうね。楽しみです。
2009-08-14 19:27
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コメント(8)
犬に話かける=厚かましいが成り立つのはありません。犬に話しかけるのは犬好きです。犬が嫌いな人は話しかけないでしょう。
これならむしろ大阪の中年女性は犬好きとやった方がまだ成立する可能性があるでしょう。といっても、そのような統計はまずないでしょうけど。これだと、犬好きの人=厚かましいすら成立しかねません。
この分だと聞きに行くとしたら、動物やペット専門家しかないでしょう。
by tawa (2009-08-15 17:19)
私の母はよくやりますね。奈良県人ですが。
やはり犬好きですが、プラス飼い主への敬意だといってましたよ。
by aki (2009-08-16 19:39)
清水義範氏が毎日新聞で「名古屋で何か珍しいことがおこると、どうしてそうなるのか解説してくれと、新聞社は私に電話してくるのだ。そしてそのほとんどが、解説のしようもないような、おかしな事態についてである。つまり最初から、名古屋は変なところで、あきれて笑っちゃいますね、という内容のコメントを求めているのだ」と書いていました。記事最後のまとめの方がある意味、迎合しているように思いますが、どこでもある問題なのでしょうね。
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20090807ddlk23070638000c.html
何かが起こる前に「これでは変だろう。おかしいだろう」と探してきてまで、「変だ。変だ」とやるのがテレビ局になっているように思います。にしてもよく毎日新聞は勇気を持って掲載したと思います。毎日新聞も例外ではないでしょうし、特に英字版新聞での問題しかりで。まあ他にも色々ありますが。自省を込めて掲載したのでのでしょうか。
テレビ局側の期待するコメントとしては「厚かましいコミュニケーションをしているから、厚かましくも飼い主に挨拶せずに犬に挨拶をする」とでも答えて欲しかったのかと。
今回は違いますが、こういう県人気質コメントを答える学識者本人が大阪人だったり、身近な人、学生にも大阪人はいるわけで、当然中高年女性もいるでしょう。そういう周囲の人間をステレオタイプに評することは、非難されかねないと思うのですが。せっかちやケチや商人気質としたり顔で解説するあなたはどうなのか?と問われたことはないでしょうか。まあないのでしょうけど。自分だけは違うと思っているなら滑稽ですね。解説される方からは気質を感じたことはないです。
因みにケンミンショーでは学識者のコメントをアナウンサーの読み上げだけというのもありました。そのまま使われるか、切り取って使う可能性もあるかと。にしてもこの番組、解説者がころころ変わり過ぎです。以前の方々は答えてくれなくなったのでしょうか。謎です。
by 林檎 (2009-08-20 22:01)
こんにちは、まったく拝見していて同意です。
何時から日本人日本のマスコミはここまで愚か、低俗になってしまったのでしょうか。
真実を流し、権力にこうするのがマスコミという言葉は、もうすでに死語ですね。
新型インフルに関する東京隠蔽、全て関西におっかぶせる報道にしろ、この国のマスコミは国民の方をまったく向いてはいないようですね。嘆かわしい事です。
これからもブログ拝見させていただきたく思います。今後の活躍を応援しつつ、失礼します。
P、S
申し訳ありませんが、できればこの製作会社とコメントを受けた教授の話のソースを教えていただけますか。
ネットを行なわない知人にも、話して聞かせたいのです。
よろしくお願いします。不躾ご容赦ください。
by ねむりねこ (2009-09-12 18:02)
ねむりねこさん
ありがとうございます。「テレビの中の日本」とは、「東京中心に作り上げた幻想の60年」とでもいいましょうか。それが当たり前になっているんですね。
さて、上記の情報源ですが、残念ですが、これは公表できません。私の場合、常に一次情報を心がけており、他のメディアに載った話や、「マタ聞き」「噂話」はこのブログには載せておりません。
時に、情報源からのクレームで、記事をすぐに削除することもあるぐらいですから。ここは、ご寛恕ください。
制作会社は、当該番組のメインの制作会社ですから、すぐにわかります。
また、関西の社会学系の研究者でこのような発言をする研究者はごく限られています。
by strachan (2009-09-17 02:16)
林檎さん
いつも貴重な情報をありがとうございます。
ケンミンショーは制作サイドでもかなり無理があると思っているようですね。
視聴率の高さと、その視聴者たちの質の低さとのギャップを感じつつ、金もうけに走ってしまったことをYTV自身も気づいています。
by strachan (2009-09-17 02:21)
ご返答ありがとうございます。
こちらを拝見させていただき、こちらに流れ保たれている矜持を感じさせていただきました。これからも貴重な情報を、どうぞお願いいたします。
しかし・・まともな研究者が居られる事に、安堵の息を思わず漏らしてしまいます。
まともな人の意見声が通らず、大きいだけうるさいだけの中身無しが、大手を振って練り歩く昨今、まったくなさけない世の中ですが、
少しでもそんな流れに逆らって生きたいと思います。
こちらの書き込みからその勇気をいただきました。
ありがとうございます。
by ねむりねこ (2009-09-24 00:38)
>ねむりねこさん
横から失礼しますが、あくまでも予測と断っておきすが関西大学の黒田教授でしょう。推測ですが。
著書「オフメディアオンメディア」を読むとコミュニケーションについて研究されているようですし、マスコミュニケーションへの研究も見られます。マスコミュニケーションとして言及されているのを見ると、単なるマスコミ論ではない言及も受け取れます。
by tawa (2009-09-25 15:23)