NHKも大阪「県民性」をねつ造 [メディア]
2009年06月17日以下のような告知が全国の制作会社からタレントや一般人に告知されました。
大阪人がどうのという番組をNHKまでが作ろうというものです。そして、その番組が間もなく放送されます。
NHKとしては、「大阪人はいろいろ民法ではステレオタイプ的にいわれるけれど、いいところもあります」というような意図なのでしょうが、これはまったくおかしい。「大阪人は××だ」というようなステレオタイプを前提として持ち出しすこと自体公共放送のすることではないでしょう。そうした発想の前提が非常に差別的であることに気づいていないのです。
間もなく放送の番組を見て、そうか、大阪にもいいところはあるんだ、もし視聴者がそんなことを思ったとしたらどうでしょう。もともとの前提が偏見に満ちているのに、それを取り上げて議論し、そうでもない部分を理解していただくなどとは誠に奇妙、奇怪ですね。
それはともかく、以下のよう募集をかければ、テレビに出たいバカものが、いろんな大阪人ステレオタイプをねつ造して、集まってくる、そして、そこからテレビ的に面白いと考えたものだけを採用する、「ケンミンショー」とよく似たパターンですが、これは徹底的に議論し、NHKを批判していかなければなりません。
とりあえず、6月17に配布された募集要項は以下のようなものです。
今回は、NHK大阪放送局のテレビ番組へのご意見と出演者募集の お知らせ
です。
大阪での収録になりますが、下記の募集内容をご確認のうえ、興味のある方
はご応募ください。
■募集内容
○番組タイトル:NHK全国番組「開廷!県民裁判(仮題)」
○出演予定者:人気お笑い芸人、タレント、文化人、
その他一般の皆さま50名前後
○番組内容:
全国各地でよく語られるユニークな県民性「鹿児島人は男尊女卑?」「大
阪人はしゃべりすぎ!?」等々を取り上げ、スタジオで賛否両論の立場か
ら熱くディベートする番組です。
今回は大阪がテーマで、「大阪人のここが困る!大迷惑」←→「それは誤
解や!大阪人にも良いとこあるで!」等、アンチ大阪人と大阪ファンがそ
れぞれの思いを遠慮なくぶつけ合います。
○募集内容:
「大阪人はしゃべりすぎ!仕事に集中できないよ」、「大阪人はせっかち
すぎ!お店ですぐもめて迷惑だ」・・・など大阪人に関するお困り事や、
切実な悩み・憤りを抱えている方はいませんか。九州の皆さまのそんなご
意見や体験を募集します。
そんなご意見を受けて立つのは「大阪大好き」の皆さまです。
番組では、常日ごろ互いに遠慮して話すことのできない「大阪文化論」を
腹を割ってとことんトークします。
○収録日:7月末か8月はじめ頃の予定
○収録場所:大阪
(採用された方には、詳細をNHK大阪放送局より連絡します。)
○放送日:NHK総合で8月中旬に全国放送の予定
■選考方法
応募フォームに書いていただくご意見・体験談をもとに選考し、詳しくお話
を伺わせていただきたい方には、NHK大阪放送局より6月30日までに連
絡します。
■応募方法
参加ご希望の方・ご意見を聞かせていただける方は、下記の応募フォームの
1から7まで全て記入のうえ、「県民裁判参加希望」の件名で、Eメールで
下記の応募先のNHK大阪放送局 番組制作部宛にご応募ください。
<応募フォーム>(件名を「県民裁判参加希望」としてください)
1.ご住所
2.お名前
3.年齢
4.性別
5.ご職業
6.ご連絡先(電話番号とメールアドレス)
7.ご意見(「大阪人のために被った迷惑エピソード」と「大阪人に対して
日ごろ抱えている憤り」)
■応募先・問い合わせ先
NHK大阪放送局 番組制作部
大阪人がどうのという番組をNHKまでが作ろうというものです。そして、その番組が間もなく放送されます。
NHKとしては、「大阪人はいろいろ民法ではステレオタイプ的にいわれるけれど、いいところもあります」というような意図なのでしょうが、これはまったくおかしい。「大阪人は××だ」というようなステレオタイプを前提として持ち出しすこと自体公共放送のすることではないでしょう。そうした発想の前提が非常に差別的であることに気づいていないのです。
間もなく放送の番組を見て、そうか、大阪にもいいところはあるんだ、もし視聴者がそんなことを思ったとしたらどうでしょう。もともとの前提が偏見に満ちているのに、それを取り上げて議論し、そうでもない部分を理解していただくなどとは誠に奇妙、奇怪ですね。
それはともかく、以下のよう募集をかければ、テレビに出たいバカものが、いろんな大阪人ステレオタイプをねつ造して、集まってくる、そして、そこからテレビ的に面白いと考えたものだけを採用する、「ケンミンショー」とよく似たパターンですが、これは徹底的に議論し、NHKを批判していかなければなりません。
とりあえず、6月17に配布された募集要項は以下のようなものです。
今回は、NHK大阪放送局のテレビ番組へのご意見と出演者募集の お知らせ
です。
大阪での収録になりますが、下記の募集内容をご確認のうえ、興味のある方
はご応募ください。
■募集内容
○番組タイトル:NHK全国番組「開廷!県民裁判(仮題)」
○出演予定者:人気お笑い芸人、タレント、文化人、
その他一般の皆さま50名前後
○番組内容:
全国各地でよく語られるユニークな県民性「鹿児島人は男尊女卑?」「大
阪人はしゃべりすぎ!?」等々を取り上げ、スタジオで賛否両論の立場か
ら熱くディベートする番組です。
今回は大阪がテーマで、「大阪人のここが困る!大迷惑」←→「それは誤
解や!大阪人にも良いとこあるで!」等、アンチ大阪人と大阪ファンがそ
れぞれの思いを遠慮なくぶつけ合います。
○募集内容:
「大阪人はしゃべりすぎ!仕事に集中できないよ」、「大阪人はせっかち
すぎ!お店ですぐもめて迷惑だ」・・・など大阪人に関するお困り事や、
切実な悩み・憤りを抱えている方はいませんか。九州の皆さまのそんなご
意見や体験を募集します。
そんなご意見を受けて立つのは「大阪大好き」の皆さまです。
番組では、常日ごろ互いに遠慮して話すことのできない「大阪文化論」を
腹を割ってとことんトークします。
○収録日:7月末か8月はじめ頃の予定
○収録場所:大阪
(採用された方には、詳細をNHK大阪放送局より連絡します。)
○放送日:NHK総合で8月中旬に全国放送の予定
■選考方法
応募フォームに書いていただくご意見・体験談をもとに選考し、詳しくお話
を伺わせていただきたい方には、NHK大阪放送局より6月30日までに連
絡します。
■応募方法
参加ご希望の方・ご意見を聞かせていただける方は、下記の応募フォームの
1から7まで全て記入のうえ、「県民裁判参加希望」の件名で、Eメールで
下記の応募先のNHK大阪放送局 番組制作部宛にご応募ください。
<応募フォーム>(件名を「県民裁判参加希望」としてください)
1.ご住所
2.お名前
3.年齢
4.性別
5.ご職業
6.ご連絡先(電話番号とメールアドレス)
7.ご意見(「大阪人のために被った迷惑エピソード」と「大阪人に対して
日ごろ抱えている憤り」)
■応募先・問い合わせ先
NHK大阪放送局 番組制作部
2009-08-13 20:38
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コメント(5)
調べてみると「ふるさと法廷」という番組のようです。大阪ロケーション・サービス協会の募集文言と少し違いますね。こちらは地元大阪からの参加募集だからでしょうか。「県民裁判」からタイトル変更されたのも気になるところです。「ふるさと」でも違和感がありますが、住み続けているなら「ふるさと」と言うより地元なのでは。
http://s03.megalodon.jp/2009-0618-1906-53/www.osaka.cci.or.jp/osaka-fc/mobile/index.php?act=dtl&id=148
番組紹介文を見ると、ステレオタイプ自体への検証を思わせるものがありますが、現時点で放送を見ていないので何とも言えないところ。県民性というパラダイムの枠組み自体への検証がなければケンミンショーと同じで放送する価値はないように思います。県民性自体への問題提議がないと、しゃべりすぎ or コミュニケーションが盛ん、せっかちすぎ or 時は金なり、ケチ or 経済観念豊か という短絡的な二元論になってしまうだけで、本当かどうか、事実かどうかの重要な検証がないのではと憂慮します。ポジティブに言えばいい、プラスイメージなら問題ないというなら大きな間違いでしょうね。ポジ、プラスであってもステレオタイプに変わりはないので。
まあまだ見ていないので何ともですが。予告編を見ると、陪審員(裁判員)には外国の方々が座ってらっしゃったようでした、これもエキストラなんでしょうか。弁護側、検察側もエキストラのようで、やはり「ズムサタ スピンアウト企画 外国人からみたサプライズ日本」にも通じる問題、エキストラへのルール作りは必要かと思います。
また「大阪人の思惑 東京の都合」の著者で遠森慶氏が参加されたそうです。ステレオタイプな大阪論について懐疑派のようですが、番組では雰囲気に流されてしまったとかで、自身の日記では番組収録にあたって書かれていらっしゃいます。見る前、視聴後の参考にと思います。
ttp://www1.odn.ne.jp/tomori-kei/nikki5.html
それにしても「大阪人に関するお困り事や、切実な悩み・憤りを抱えている方」って凄い表現ですね。何なのでしょうか。
ふるさと法廷 ~激論!お国柄の真相~
8月14日(金)総合 午後10:50~11:30
東京への一極集中が進んでも、まだまだ根強く残っているのが多様な「お国柄」。
お盆の時期、久しぶりにふる里の味や方言に触れてほっとする人。初めて結婚相手の実家に里帰りし驚きの連続だった人。地域ごとの独特な文化や気質の違いと出会うのも、旅の楽しさの一つだ。
しかし、そんな「お国柄」の違いから、冷たい視線を感じたり、思わぬトラブルを招いてしまった経験のある人も少なくないはず。「鹿児島県民は男尊女卑だよね・・・」「岩手県人って、口数が少なく本心が分かりにくい!?」「大阪人は、おしゃべりでやかましい!」・・・などなど。出身の違う者同士が席を同じくすれば、お互いの不平不満も募ったリするもの。笑って受け流しながらも、偏見だ!と歯がみすることも多いのではないだろうか。それならばいっそ、とことん腹を割って話し合ってみよう!近年あらためて注目を集めている法廷で。
今回のテーマは「大阪人」。
スタジオには、大阪人の振る舞いに戸惑ったり迷惑を被ったという体験談を語る一般の人たちが全国から集結! 果たして大阪人は、他府県人にどう受け止められているのか? そのイメージは、どこから生まれたのか? 番組に寄せられた体験談を元に、様々な実験や裏付け捜査で立証していく。一方、受けて立つのは「大阪人への誤解や偏見をはらしたい」という地元大阪人。大阪を愛する「ふるさと弁護団」が、熱烈トークや証拠品提出など、あの手この手で論破していく。果たして両者は、お互いを理解し歩み寄ることができるのか?お盆の里帰りで賑わうお茶の間に、多様な「お国柄」の違い・奥深さをお届けする情報バラエティー番組を目指す。
http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?p=GfWYbvhW&c=1
by 林檎 (2009-08-14 16:18)
林檎サン
わざわざ調べていただいてありがとうございます。私は最近血圧が高いので、見ないことにしますが。
実は、事前にNHKに申し入れはしました。もちろん、安部晋三ではないので、「けしからんから、やめろ」とは言っていません。表現の自由、放送の自律は大切です。
こうした切り口自体が「愚かなことだ」とは申し上げましたが。
by strachan (2009-08-14 19:07)
私はこの番組を昨日見ました。NHKが民放のパクったような番組をやるのかと驚きでしたが。内容的に偏っているにせよ、番組のできは民放以下でした。
具体例でコース料理で時間や一度にと指摘する大阪人の例が出ていましたが、せっかちさを表す事柄とするのはいささか無理あるでしょう。海外事例で考えてもむしろ給仕係は失格でしょう。
by tawa (2009-08-15 17:14)
精神衛生を考えれば、見ないのも手でしょうね。見るなら録画して見た方がいいかもしれません。
私は見ましたが、ケンミンショーのためか、冷めて見ることができるようになってしまいました。番組は案の上という感じでした。個人的な体験を県民性として採り上げ、裁くというもので。弁護されている方もいましたが、いまいちよくわからない弁護を展開されたりと、やはりというかその県民性を否定したり、個人の体験談に過ぎないと指摘するものは皆無でした。肯定的、プラスイメージ、ポジティブに捉えて弁護だけでした。予想の範囲でしたが。
個人的に一縷の望みとしてNHKの県民性自体の検証を期待していたのですが、皆無。番組紹介であった検証とは、いかに大阪の県民性についての検証でした。一般参加者にカメラマン動向で、第一印象をどう思うかと聞いてストレート発言かどうかを検証したり、別ではインタビュアーが質問にまごついているのに対して、何秒で反応するかのせっかち度を比較検証したりという内容でした。ストレート発言はテレビ番組だから比較的に素直に言っても良い、という前提ありきのようでした。なので比較検証はなし。逆にせっかちについては比較は沖縄の1人だけで、終わりというものでした。
あとは数値データでは番組アンケートの「小学生 学級委員長を選ぶ基準」と「料理の出てくる時間の感じ方」が出ていました。意識調査の数値としてあるのでしょうけど、実際にはどういう人物が選ばれているか、実際に出てくる料理の時間はという実際の数字がないと、意識調査として補足するのは難しいのでは。
あと、大阪側証拠データとして、大阪発!せっかちのおかげとして回転寿司、待ち時間表示付き信号、動く歩道が具体的として紹介されていました。ここら辺はいかにもな具体例で、いかにもに、いかにもを上塗りしている感が否めません。ここまで定型してるのも珍しいのですが。
学識者では、弁護側証人として脳科学者・茂木健一郎氏が「(大阪人のストレート発言は)脳の働きからいうとすばらしい」「「大阪人は「感情・直感」をつかさどる脳の情報をそのまま外に出す!「脱抑制」=自由な発想 大阪人はふだんからクリエイティブに生きている 大阪人のストレート発言に生き方のヒントあり!」とおっしゃっていて、ポジティブなプラス面で結論付けていましたが、脳波検証も別になく。
検察側の証人としては、経済学者・森永卓郎氏が経済学者が大阪人気質を分析として、大阪人がケチだから不況ということで、値切り行為によるデフレスパイラルを説明されていました。値切るよりも値切った方がいいとかいう声で、台本通りの展開か、弁護側に願えるということをされていました。ああここら辺でバラエティ番組だったんだなと思いましたが。大阪の人たちはラテン気質とか、中長期の日本経済を救う唯一の道、大阪のお兄ちゃんのナンパが最高とか、経済学者ではおよそ説明できないことをされていました。学識者としてこの2人はかなりどうかと。
番組の結果は当然、無罪でしたが。無罪にすれば何をやってもいいという免罪符でしかない感じで。NHKでこれはないです。バラエティとしてもケンミンショーより中途半端でした。
by 林檎 (2009-09-05 00:37)
まあ、典型的なステレオタイプですね。脳科学者がいかに「社会的」ではないかがよくわかりました。まともな知識人であれば、「大阪人」とは何かという定義からすべきなんですが、そんなことすっ飛ばした「能天気」学者ですね。
by strachan (2009-09-17 02:25)