2010.11.25.
前回の続きです。
夕日新聞の以下の攻撃
1) ホメオパシー
2) 東大医科研 中村祐介教授(ペプチドワクチン)
3) メディネット社など
(1) は代替医療全般への攻撃です。
攻撃の論点は、ホメオパシーを信じたがために
「正しい」標準治療を受けない患者が亡くなった
ホメオパシーには副作用はないこと
プラセボ効果はあること、つまり
害はなく、効果はあると認めていながら
それでも、標準治療を受けない人がでる危険を
問題としています。
ホメオパシーが科学的に荒唐無稽であるともしていますが、
これはムードつくりのための論点の挿げ替えです。
ホメオパシーが荒唐無稽と言われる所以、
物質を水に溶かして希釈を繰り返すと
物質は消えても、物質の情報が水に転写される、
というポイントについては、MRIが正に
1cmおきに1点ずつ、水分子の水素原子の電子雲に
フォーカスして、周辺物質から水分子に転写された情報を
画像として展開する、まさに、ホメオパシーと同様の
原理を用いているわけで、ホメオパシーが荒唐無稽と
言うなら、MRIも全く同様に荒唐無稽なことになる、
とコメントさせていただきました。
ですが、ホメオパシーが科学的にどうのこうのというポイントは、
論点からずれることですので、ここでは棚にあげましょう。
ともかく、夕日新聞は、標準治療以外のものが存在しては
いけない、と言ってるわけです。
そして、ホメオパシーを受けていたがん患者さんと
ビタミンKが不足していたとされる患者さん、二人のケースを
並べ、トーンとしては、ビタミンK不足の患者さんを前面に
出しています。
(2) と(3)が、がん治療ですし、(1)についても、がん治療における
標準治療以外の治療法を叩く、というのが趣旨なのでしょうが、
流石に、(1)の論点では、猛烈な反撃を受けるのは目に見えています。
なぜなら、標準治療では進行がんは治らないからこそ、患者さんは
標準治療以外の治療を探すのです。 そこへ、標準治療以外の
治療が存在しては、「正しい」標準治療を受けない人がでてしまう、
とやってしまえば、何をぬかすか、標準治療で進行がんを治してから言え!
と、患者さんから噛みつかれるでしょう。
結局、がん患者さんのケースも取り上げながら、主な攻撃は
ビタミンK不足の患者さんのケースという、反論されにくい話題を
前面にたてています。ビタミンKがほんとに不足していたなら、
それは確かに、採らないといけないですね。
荒唐無稽ばなしでホメオパシー叩きの雰囲気をつくっておき
ビタミンK事件で、それはけしからん、という世論をつくり
さりげに、がん患者の一件をまぜておく、そして論点は
標準治療以外の治療があっては、正しい標準治療を受けない人が
出てしまう、、、、
典型的な挿げ替えによる誘導です。
(続く)