2010年11月26日

東京スカイツリーが世界の笑い物に


マーク・トウェインの警句です。
「災いを引き起こすのは知らないことではない。知らないのに知っていると思いこんでいることである」

ディズニーランドの掟はゲストの夢を壊さないことです。

東京スカイツリーを一つのアトラクションと考えると、設計思想の貧困さが見えてきます。来場者の夢を壊し、現場は大混乱に陥ることは火を見るより明らかです。

以下の条件で、スカイツリーの利用可能者数を算出して見てください。なお、エレベーター乗降時間は各30秒とします。

<引用開始>
エレベーター:地上から350mの高さにある第1展望台まで約50秒間の分速600m40人乗り4台、第1展望台と450mの高さにある第2展望台を結ぶ約40秒間の分速240m40人乗り2台および地下駐車場から第2展望台まで昇降距離464.4m27人乗り業務用2台[8]、その他にも第1展望台内の移動用に1台、タワーの足元の施設に4台がある
<引用終了>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%84%E3%83%AA%E3%83%BC

この理論的数字に、車イス利用や高齢の方の団体などが利用した場合の低減率を20%とした場合、驚くほどスカイツリーの処理能力が低いことが分かります。

数字を熟知したディズニーランドのスーパーバイザーには即座に理解できますが、実質的には東京スカイツリーはホーンテッド・マンション一つ分位の乗客処理能力しかないのです。

年間利用者数が550万人とも予測されていますが、土日のピーク時間や夕暮れ時から夜景を楽しめる時間帯には、第一エレベーター利用待ちで数時間、上って降りてくるまでその数倍の時間を要する可能性のあるこの「アトラクション」は、お客様でごった返すことでしょう。

団体のバスツアー客が、上がったはいいが降りて来られず、バスの出発時間を守るために非常階段を駆け下りる姿が目に浮かびます。

全国から集まった報道各社の取材陣も多くの待ち利用者の存在により、エレベーターの割り込みもできず困っている姿も目に浮かびます。

チケット販売やテロ防止のための手荷物検査などを考えると、現場は苦情で溢れかえることも予想できます。

駐車場は1,100台収容とのことですが、年間550万人の利用者を考えると少なすぎます。観光客が多い日には、周辺は大渋滞に巻き込まれることでしょう。

私は、三井アウトレットパーク入間がオープンする際に必ず起きる「3種類の渋滞」に対して警鐘を鳴らしてきました。埼玉県入間市の市議会議員に勉強会を呼び掛けましたが、反応していただいたのは五十嵐文彦現財務副大臣だけでした。

http://blog.garachan.com/?search=%C3%E6%C2%BC%A1%A1%B9%EE

三井不動産は東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの親会社であるにもかかわらず、渋滞やパーク運営に関するノウハウは持っていません。来年、倉敷のチボリ公園跡地にオープンする施設周辺でも、三井アウトレットパーク入間以上の大混乱となる可能性もあります。(倉敷の敷地は入間よりも狭く、駅前にあり、さらに高速道路も近いために運営条件は最悪です。高速道路の無料化がなされた後の混雑は想像を絶するものがあります。

三井アウトレットパーク倉敷
http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2010/0427/index.html

日本社会は、国民の福祉(幸福)より、商業主義中心に動いています。東京スカイツリーもマスコミは煽りたてていますが、できてみれば「障がい者や高齢者のことを考えていない単なる商業施設」として、世界中からその知恵のなさを笑われることになる恐れがあります。

そうならないために運営会社は今、何をすべきか。東京都は、墨田区は・・・

私たち市民も、マスコミの商業主義に煽られずに、スカイツリーの「実態」を勉強し、災いが生じないようにしなくてはならないのです。(最悪なのは運営会社が赤字経営に陥り、スカイツリーの運営ができなることです。東武だけが損害を被り、電波塔利用業者が笑う、そんな構図でしょう。)

スカイツリーが招く災いとその防止策について、ステークホルダーそれぞれの立場での研修会を催します。

マスコミ関係者や行政関係者は、災い防止するために受講しておくことをお勧めします。

「ディズニーランドに学び、東京スカイツリーが招く不幸を防止する」
研修2時間まで 36万円(300名様まで 税込 旅費交通費別)
(いかなる団体、個人にも研修の卸販売を行います。かけ率などの詳細は以下の住所まで)

189-0023 東京都東村山市美住町2-2-52
中村 克
posted by M.NAKAMURA at 15:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする