大相撲の尾車親方(元大関琴風)に「暴力団関係者の会合に同席したことを公表する」などと書いた文書を送り付け、口止め料名目で現金を要求したとして、恐喝未遂罪に問われた元指定暴力団稲川会系組幹部の会社員、白井忠義被告(70)に東京地裁は24日、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。
多和田隆史裁判官は判決理由で「角界と暴力団との関係が社会問題化していた時期に、ありもしない写真で日本相撲協会の委員だった被害者を執拗(しつよう)に脅した悪質な犯行」と指摘。「事件で被害者や家族が感じた恐怖や精神的な衝撃は大きいが、被告は反省している」として刑を軽くした。
毎日新聞 2010年11月24日 19時19分