介護保険制度改正 厚労省審議会、高所得者の負担引き上げ検討を盛り込んだ意見書
厚生労働省の審議会は、2012年度からの介護保険制度改正に向けて、高所得者の負担引き上げを検討することなどを盛り込んだ意見書を取りまとめた。
介護保険制度をめぐっては、急速な高齢化で利用者が急増し、2010年度の介護サービスにかかる費用はおよそ8兆円で、制度が発足した10年前の2倍以上に膨らんでいる。
厚労省の審議会がまとめた意見書では、保険料の増加を抑えるため、所得が高い高齢者の利用負担を、現行の1割から引き上げることなどを検討すべきなどとしている。
また、在宅サービスで必要なケアプラン作成に自己負担を導入することについては、利用者がサービス利用を控える可能性もあることから、賛否両論を併記する形とした。
一方、意見書には新しい施策として、ヘルパーが24時間対応する巡回型訪問サービスの導入などが盛り込まれた。
厚労省は意見書をもとに、介護保険法の改正案をまとめ、2011年の通常国会に提出する方針。
(11/26 11:06)